ろいろい

十二国記のろいろいのレビュー・感想・評価

十二国記(2002年製作のアニメ)
3.9
"その証として、伏礼を廃す。これをもって初勅とする!!"

■作品について
原作は小野不由美さんの小説。

当初は全39話とされ、2003年3月に第2シリーズの放送が発表されたが、第45話で終了となった。
NHKの公式発表では、その理由として原作が未完であるためキャラクターを生き生きと描きづらいことなどが挙げられているらしい。

ちなみに、アニメオリジナルの部分もある。

■感想
中国風異世界を舞台にしたファンタジー小説が原作のアニメ作品。

・重厚な設定と劇的で神話的な物語
・主人公の成長を描いた大作
と言われている異世界ファンタジーの名作👏

ストーリーは
一国の王となった女子高生の葛藤と成長を中心に、多くのキャラ達が紡いでいく群像劇。
大きく4部構成で、違う時代や異なった国でのストーリーも語られていくのが特徴。

正直、最初はひたすらつまらない。
魅力の無い主人公と仲間たち、古臭い設定と独特な世界観・専門用語。
見るのも苦痛な程につまらない💦

と思っていたのも束の間。
世界観や専門用語への理解が深まるにつれて面白くなっていく。
話数を重ねるごとに、骨太でしっかりした構成、丁寧な作画、壮大な音楽が細部まで作り込まれていることに気づく。

人間とは何か。人間とは何を学んでいくか。
そんな描写が深く描かれていて興味深かった👍

そして何と言っても
「風の万里 黎明の空」編のラスト、初勅を表明するシーンは必ず見て欲しい!!!!
「十二国記」を表すアニメ史に残る名シーンだった。

ただ、抽象的に捉えると心情が強い弱いにフォーカスしているだけ。
しかも、キャラも地味なので合わない人には合わないと思う。

以下余談
優秀で親しみやすく寛容な器を持った楽俊は良いキャラしてる🥰
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