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スキップとローファーのmのレビュー・感想・評価

スキップとローファー(2023年製作のアニメ)
4.9
全話鑑賞。原作愛読者の俺はこの原作は漫画史に残る作品だと思っているので、もし同じDMMアニメの「ブルーピリオド」みたいな酷い事になったらマジ許さねぇからなと警戒していたのだけど、その心配は杞憂に終わった。
出逢う人々それぞれの抱えた悩みや既成概念を解きほぐして(=呪いを解いて)、本来結び付かない子達を結び付けていく主人公・美津未は一種のヒーローであり、この作品はザックリ言ってしまえば一種のヒーロー物ですらある。美津未という型破りな存在によって人間関係が広がり深まっていく、その様はまさに人間讃歌。そんな本当に素晴らしい人間讃歌の原作を、この作品はきちんと映像作品に変換している。
1話冒頭、まだ見ぬ登場人物達それぞれの朝の身支度を点描していく原作に無いアニメ・オリジナルのシーンを見てもう成功を確信。映像の色合いやカット割、脚色、自然で繊細な声の演技、さり気なく色付けしていく音楽、全てが素晴らしい。
最終回、原作には無い女子4人だけのシーンを作ったのも素晴らしい脚色だった。ここで終わるならまさにこれが必要だというものを的確に足してくる。

オープニングの2人のダンスには多幸感がある。

心の底から2期を望みます。あれよりもそれよりも今作の2期だよ
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