BK477

スキップとローファーのBK477のレビュー・感想・評価

スキップとローファー(2023年製作のアニメ)
4.0
心の繊細な動きを描く、日本らしい作品。
これは間違いなく恋愛ドラマなのに
劇中では一言も「好き」という単語が出なかった気がする。

あまり湿っぽくならず、かといってギャグまでもいかない絶妙な空気感は、
なかなか作れるもんじゃない。

この作風ゆえに夏目友人帳の出合監督はまさに適役と言えるし、キャストも若手の実力派でガッチリ固められている。

主演はユーフォニアムの演技で世界中を驚かせた黒沢ともよ。
もう一人は、ほぼ無名ながらも大抜擢された江越彬紀。

情感を表すにあたり背景や美術にも
かなりのこだわりを感じた。
ラストカットを一枚絵で締める演出も
昨今なかなか勇気がいると思う。

登場人物もみんな面白いキャラクターばかりで、サイドストーリーや続編作って欲しい。
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