ドラえもん 2024年の36の情報・感想・評価

エピソード36
第1405話 はじまりの話/第1406話 のび太とギリシャのケーキ伝説
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あらすじ
「はじまりの話」 ドラえもんの誕生(たんじょう)日。のび太はしずかの家で、ドラえもんのためのバースデープレートを作ることに。上手にできたプレートを見て、今年はドラえもんがおどろくようなケーキも作ろうと意気込(ご)むのび太。 その後、スネ夫やドラミと合流したところ、スネ夫がドラミからクラッカーでお祝いするなんてつまらないと言われていた。そして、ドラミがスネ夫の用意したステッカーに『グレードアップ液(えき)』をたらしたところ、クラッカーが鳴ったひょうしに大爆発(ばくはつ)が起こり、スネ夫が飛んで行ってしまったからビックリ! そこにジャイアンが大量のおかしを持ってあらわれるが、ドラミはジャイアンが用意したおかしにもつまらないとケチをつけると、『世話やきロープ』を取り出す。そして、世話やきロープにジャイアンを“バンジージャンプ”させるよう依頼(いらい)。ジャイアンを空中から落とし、地面スレスレのところで止めさせると、このタイミングでドラえもんにおかしをわたせばいいとムチャぶりして…。 その様子を見たのび太はドラミにケーキのことを相談するのはやめ、出木杉に相談することに。そして、出木杉から、誕生日ケーキがいつ生まれたかという話を聞いたのび太は、あることを思いついて…!? 「のび太とギリシャのケーキ伝説」 タイムマシンに乗って、紀元(きげん)前5世紀(せいき)のギリシャ・アテネにやって来たドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫。実は、のび太たちはドラえもんに“世界で最初のバースデーケーキ”をプレゼントするつもりでやって来たのだが、一同は目の前に現(あらわ)れた“パルテノン神殿(しんでん)”に大はしゃぎ! 『きせかえカメラ』で古代ギリシャ人の服装(ふくそう)に早変わりし、『ほんやくコンニャク』を使って街を散策(さんさく)することにしたのび太たちは、吟遊(ぎんゆう)詩人がハープで弾(ひ)き語りをしているところに出くわす。 歌っていたのは、勇者・テセウスが牛の怪人(かいじん)・ミノタウロスの迷宮(めいきゅう)に乗りこみ、いけにえとして集められていた人間たちを助け、アリアドネ姫(ひめ)からもらった糸をたどって迷宮をぬけ出した…という詩だった。 その後、散策のとちゅうで、ひとりわすれものを取りにもどったのび太だったが、あやまってタイムマシンを操作(そうさ)してしまい、さらに千年の時空を超(こ)え、紀元前15世紀のアテネに不時着してしまったから大変! その上、運悪くいけにえとしてとらえられてしまったのび太は、ある島へと連れていかれることに…! 到着(とうちゃく)したのは、当時、海洋文明が栄えていたクレタ島。もしやのび太は吟遊詩人が歌っていたとおり、ミノタウロスのいけにえとしてささげられてしまうのか…? のび太を助けるため、ドラえもんたちも時をさかのぼり、クレタ島の迷宮へと向かう。一方ののび太は、同じくいけにえとしてとらえられたテセウスという名の男と知り合うが…!?
コメント5件
tetsu

tetsu

「リプリー、あいにくの宇宙ね」の上田誠さん脚本、"吟遊詩人"という特殊なキャラクター設定に共通点があったため、興味を持ち、視聴。 (※1405話は見当たらず、1406話「のび太とギリシャのケーキ伝説」のみ) ドラえもんの誕生日を祝うために歴史上初のケーキを求めて、紀元前のギリシャにやってきたのび太と仲間たち。 しかし、のび太が牛の怪人・ミノタウロスの生贄として連れ去られてしまい、仲間たちは救出に向かうことに……。 非日常の冒険を描くドラえもんのTVスペシャルとして、優等生と言える出来で完成度が高かった。 また、上田誠さんにおける「ドラえもん」論が伺い知れるため、ファンは必見と言えるエピソードだった。 正直、思いのほか、上田さんの作家性は控えめで、ドラえもんの王道をいく展開だったことは期待と異なり、少し肩透かしを喰らった。 しかし、シリーズの枠組みを尊重した作りにこそ、上田誠さんの「ドラえもん」に対する強いリスペクトを感じられ、観賞後に色々と調べることで、じわじわと評価が上がるタイプの作品でもあった。 上田誠さんの脚本の魅力はいくつかあるが、今回のエピソードでは、とりわけ「翻案」と「伏線回収」という2つのポイントが上手く作用していたように思う。 まず、「翻案」に関して。 今回は「ミノス伝説」というギリシャ神話がベースとなっているが、このチョイスから興味深い。 そもそも「ミノス伝説」は、藤子・F・不二雄作品でも幾度か取り上げられている題材(「ミノタウロスの皿」、「T・Pぼん」の「暗黒の大迷宮」)とのことで、ファンを公言している上田さんならではのリスペクトを感じさせる舞台設定が見事。 そこにバースデーケーキの起源がギリシャ神話にあるという諸説を合わせ、"新説 ミノス伝説"とも言うべき斬新なストーリーを展開しているのが面白かった。 アルテミス、ミノタウロス、アテネ、アリアドネ、イカロス……etc ギリシャ神話に詳しくなくとも、アニメ・ゲームなどで聞き覚えのある有名人物の名前が次々に現れ、「もしも……」な裏話が語られていくワクワク感も素晴らしい。 時代考証として、古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家の藤村シシンさんの協力を得ている徹底ぶりで、神話の有名エピソードをざっくり学べるのも良かった。 また、「伏線回収」に関しては、タイムスリップ物の名手と言われる上田誠さんだけに、抜群の安定感があった。 序盤、吟遊詩人の歌で「ミノス伝説」を紹介しつつ、クライマックスにおけるドラえもんたちのドタバタ劇やひみつ道具の登場が、ギリシャ神話の誕生に大きく関わっていたという展開の鮮やかさ。 この辺りの秀逸さは、むしろ大人の方が興奮するような出来であり、かつて見た大長編ドラえもんの楽しさに匹敵するものがあった。 今年の劇場版『……絵世界物語』とは、ヨーロッパが舞台&伏線回収が見事という共通点もあったため、是非、映画を観た方にもオススメしたい本作。 今後、上田誠さんが映画の脚本を手掛ける可能性も考えると、のちに再評価されるかもしれない隠れた名作エピソードだった。 参考 ミノス伝説(みのすでんせつ)とは? 意味や使い方 - コトバンク https://kotobank.jp/word/%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%81%99%E4%BC%9D%E8%AA%AC-1598111 (本作の元ネタとなったギリシャ神話のエピソード。) 上田誠さんが『ドラえもん』の脚本を! - 藤子不二雄ファンはここにいる https://koikesan.hatenablog.com/entry/2024/12/26/101841 (藤子・F・不二雄ファンの方が本エピソードに際して執筆したブログ記事)
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nina

nina

けっこう面白かったーー!どうしてもウスとズン類が思い出される笑 お誕生日おめでとうドラえもん!
walnutspaste

walnutspaste

長い
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「はじまりの話」 え、古代ギリシャ? 「のび太とギリシャのケーキ伝説」 ひまだなあ
オトギバナナ

オトギバナナ

ヨーロッパ企画の上田誠が、2024年の誕生日スペシャルを担当。舞台は古代ギリシャで「誕生日ケーキ」のエピソード0。 タイムマシンがあるし、タイムマシンがなかろうがタイムベルトがあるし、自在にタイムトラベル。 もっと込み入ったものを作るかな、と思ってたけど、割りとスタンダードな展開。ケーキより「たべっ子どうぶつ」食べたくなった。
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