あこ

ミギとダリのあこのネタバレレビュー・内容・結末

ミギとダリ(2023年製作のアニメ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

全13話。

 シリアスなサスペンスやミステリーを想像して手を出すとスリッパで頭をはたかれるぞ!!!キービジュアル詐欺です!!
 なんだこの坂本ですがみたいな作品はと思ってたら同じ作者だったらしくてゲラゲラ笑った。作風滲み出すぎやろ。

 児童養護施設出身の双子ミギとダリが「園山秘鳥」として生活しながら母殺しの真相に迫る話。あらすじだけみるとやっぱりシリアスアニメの顔してるんだよな。舞台は…ヨーロッパとか…アメリカとかですか…?って思ってたら神戸だったらしい。近くて草ァ!
 とてつもなくシュールなタイミングで差し込まれるギャグに毎回鼻で笑ってました。

 前半でミギとダリを取り巻く環境について掘り下げて、後半から一気に出生の謎に迫っていくのが綺麗だった。
キャラクターもみんな個性的でよかったよね。ギャグ要素は強めだけど一条怜子の狂気っぷりがちゃんと冴え渡ってて、ラストにしっかりオチがついててよかった。わたしのお気に入りは秋山とみっちゃんです。

 子宝には恵まれなかったけど、園山家がミギとダリにかける愛情は本物だったよなぁ。最終はちょっとウルッときたもんな。このアニメで泣くの屈辱だったから耐えたけどさ。
 お兄ちゃんキャラってやっぱり何かしら不遇な扱いを受け入れがちでさ、ダリも案の定陰の存在として生きていくことを覚悟してた中で、最後には堂々と同じ食卓を囲めるようになってよかったねぇ😭😭と思った。

 真面目な感想になればなるほどやっぱり屈辱に感じるのはなぜなんだろう(作風のせい)
 良作でした!
あこ

あこ