モモモ

ARCANE:アーケイン:League of Legends シーズン2のモモモのレビュー・感想・評価

4.7
1話(11/9)
ひゃー!!!おもしれー!!!1話の時点で「ここで終わったら最高」なオチが2つも3つも押し寄せる贅沢な構成。執行官に親を奪われたヴァイが執行官になる筈も無く…からの激熱チームアップ展開。相変わらず「なんか丸く収まりそう」な瞬間にパウダーいらん事をしてして「ジンクス」を巻き起こす展開。新兵器による殲滅を避けようとする上を襲撃する下の人々。シーズン1の最終話で予想していた「この議員が死んで復讐が始まるんだな」が早々に外れていて僕は手のひらの上で踊っている気分ですよ。新キャラ続々、ケイトリンとヴァイが仲良し、ハンマー装備ヴァイの共闘、贅沢な1話だったなぁ。

2話
ジンクスが引き起こした内戦なのだからジンクスが先頭に…とはならず!更なる地下世界の内紛とまさかの「チーム・ジンクス」のセットアップ回。ヴァイもチームを作ったんですからパウダーも作らなきゃ釣り合いが取れない!妹属性のキャラには更なる妹と姉御ポジションの相棒を添えて強制的に独り立ちさせる。新しい義手はルーレット式の運任せ殺人マシーン。ヴァイがあくまで「妹を止めよう」と言うスタンスっぽいのにパウダーは「姉を殺そう」にシフトしてるのが無情。毎話毎話アクション盛り盛りでドラマも重厚なのに30分台と言うランタイムなのが恐ろしい。姉妹のドラマの裏で進行する「神(魔法使い)となった男」と「何かを開発している男」の科学サイドの気味悪さよ。雪山で助けてくれたのって、もしかして未来から過去に魔法で飛んだ彼だったりします…?

3話
いやぁ…シーズン1と同じで急展開の第3話。最終シーズンって表記出てたけど、本当にあと6話で物語が終わるんですか…??ずーっと「心では繋がってる」状態のヴァイとケイトリンが結ばれるが、まさか1話内で断絶まで行くとは思いませんでしたよ。姉妹対決も引っ張る事なく、3話にして正面衝突。ヴァイも「妹は死んだ。思い出は汚させない」モードで。ヴァイの心はボロボロですよ。腹殴られて涙を流す姿に胸が締め付けられる。チームアップは早々解散で、まさかの将軍ケイトリン誕生で。復讐譚としてどう収束していくのか。街の外から魔法使いもやってきて、逞しい母ちゃんはマッチポンプウーマン(1話の式典襲撃ジンクスのせいにしてごめんなさい)で、内戦で大忙しなのに、あっちもこっちも大騒動ですよ。心が追いつかないよぉ!な3話連続配信。早く来週になってくれぇ。

4話(11/16)
1週間待ったよぉ!!!シーズン1の4話を世襲してヴァイは欠番、ジンクスが文字通りの「ゾオンのチャンピオン」に祭り上げられるシーズン2。こうなったらピルトーヴァーのチャンピオンがヴァイになって姉妹で地上と地下を護るしかないんじゃないですか!!ケイトリンとヴァイのキスにホッコリしたら30分で底まで叩き落とされた3話から1週間、さらに底まで叩き落とされました。何やってんだケイトリン!!どうしてくれんだこの気持ち!セビカはジンクスの姉となり、ジンクスもまた一人の少女の姉となる。厄介者扱いされ続けたジンクスが欲しかったものが「肩をポン」だったのが切なくも熱い。獣の正体、あまりにも救いが無さすぎるでしょ。父VS姉妹がシーズンの幕引きになるのだろうか。盛り上がりに盛り上がっています、アーケインシーズン2!!

5話
シーズン2を通して引っ張るかと思っていた「父と姉妹」が早々に回収!!父と仲間の死で分断された姉妹が、父の再生でもう1度一つに。相変わらず展開が早いぞアーケイン!ここに来てシルコとヴァンダーの回想とヴァイ(&パウダー)の母が詳細に描かれる事になるとは。シーズン1の余白、フラッシュバックのみでも美味しかったけど、シーズン2を跨いでセットになった今はまた別の味がする。タイトルである「アーケイン」に迫るドラマも終盤戦になりそうだけど、まさか義兄弟的男達の愛憎劇になっていくとは思わないじゃないですか。ジンクスを振り撒いていた妹がヒーローに、最善を尽くしていた筈の姉が全てを失って自暴自棄に。友人ポジションがいたのは救いだけど、もっとヴァイを幸せにしてくれよ誰か!!!ケイトヴィとか言ってる場合じゃないぜもう!

6話
アクト毎に「どこに着地するんだ!」「どこまで連れてってくれるんだ!」を更新し続けるアーケイン。お前が何かやると物事が悪い方向に…ポジションがジンクスからジェイスに移行して。姉妹協力のハッピーエンドは長続きせず。それでも「俺の娘に触るな!!」の王道展開で心を掴む。ケイトリンに「カップケーキ呼び」をする事で関係の後退を示し、それでも根っこが優しいので(シーズン1で散々見たじゃないですかケイトリンが甘ちゃんの善人なのは)なし崩し的協力関係に。ジンクス(というかもうパウダーに戻ってるのでは)がケイトリンを救ったので三角関係は終わったって事で良いでしょうか…?地下VS地上の全面戦争、暴走する父と姉妹との決着、そして「魔法という禁忌に近づいた」代償の物語があと3話で収束しそうです…!こう考えたらヴァイとパウダーの物語だけ「魔法と戦争」から浮いてんだな。そこがまた良いのだが。

7話(11/23)
1週間待った!!!終わらないでくれアーケイン!!!Lolでのエコーが「時間を司る能力」を持っている事はwikiで知ってたけど、まさかこんな切ないタイムパラドックス物語が出てくるとまでは思わないじゃないですか。お馴染みのNetflix seriesにもひと仕掛けがある切ねえタイムループ物で、「もしも」を願う物語で、幼馴染の恋愛物語ですよ。パウダーがパウダーのまま育ったデザインの秀逸さがね。髪に僅かにヴァイを宿すのが切ないのなんの。パウダーが振り撒く「ジンクス」を止める為にはヴァイの犠牲が必要だった、と言うあまりにも遣る瀬ないIF世界。遣る瀬ないが確かな幸せに溢れていると言うね。ジェイスはそのまま失脚しへクステックが存在せず、むしろそのお陰で地下と地上の貧富の差は縮まり、ヴァンダーは生き、シルコと和解を遂げ、多くの死者達が笑って過ごす世界。でもヴァイがいない。ヴァイがいなんですよ!!シーズン1での印象的なエコーVSジンクスの闘いが重奏的になってしまいました。もう弟子を突き放さないと言う師の覚悟と前エピソードで気が違ったように見えたジェイスの「世界の滅亡を見たのなら仕方ない」地獄巡りに、いつも通り盛り盛りで、いつも以上に切ないベストエピソードの1つ。ああ、終わらないでくれアーケイン!!!

8話
シーズン1、そして今シーズン3話の乱降下で心がめちゃくちゃになったCAITVIファンの願いが遂に成就!!もうこれで終わりでも構いませんよ!!!ヴァイ→ケイトでイチャイチャしていたS1、S2でケイトからキスして、今回でヴァイから…でハッピーエンドじゃないですか!心が限界を迎えたモジャモジャジンクスとの姉妹描写、手を取り合った地下勢力の先頭に立つセビカ、そして来るべき最終決戦(人類の存亡を賭けている規模観のインフレ化が最高)に向けての結束が全部ケイトとヴァイに吹き飛ばされた。マディの立場があまりにも可哀想だけど…あと1話でそこまで消化できるとは思えないし…マディ…。魔女覚醒に関しては原作ゲーム的に既定路線なんでしょうか。ジェイスとメルの二人がまさか作中屈指のパワーカップルになるとは。イシャの弔いで舞い戻るジンクスとヴァイの姉妹連携プレイさえ見れたら、あとは思い残す事はありません。アーケイン!!終わらないで!!!

9話
終わっちゃったぁ…期待に応える大円団!!ケイトリン&メルVSアンベッサ、ジェイス&エコーVSヴィクター、そして姉妹VS父の最終決戦をたったの50分に。マディ、おめぇえ!!通常のアニメやドラマならそれぞれの闘いだけで1話使っても良い所を、とにかくギュウギュウに詰め込むアーケインでは1話の中で三つ巴の闘いが同時進行ですよ。最終話が始まって早々に戦場に傾くスピーディな物語構成で心鷲掴み。第1話でぶち上げたケイトリン部隊が「あっけない死の衝撃」と「間女裏切り者」の2つを与える為だけの着地点に落ち着くとは。もっと美味しいキャラ、シチュエーションを提供してくれると思っていたんでね…CAITVIの障害として生み出されただけ感が強くて可哀想とさえ思っちゃいましたよ!!姉妹で始まった物語を姉妹で閉じる美しい円環。ジェイスとヴィクターの魔法超常友情バトルの先で、今一度ヴァイとジンクスに戻ってくるラストバトル。かつてはパウダーのミスで生まれた喪失を(ヴァイと共に転落したヴァンダー)、今度はヴァイのミスで繰り返す(ジンクスと共に転落していくヴァンダー)。義兄弟と親を失ったヴァイ、義妹と親を失ったパウダー、二人は何処までも鏡面で、二人は何処まで行っても上手に交わる事が出来ない。この虚しい対比と、シーズン1第1話で虚しく響いた鼻歌で長い長い物語を閉じながらも「ケイトがいる」「常にジンクスは側にいる」と言う淡い幸福が残り続ける。最後の最後で「ジンクス目線の演出」であるスプレーアート描写が入った事に一縷の希望と余韻を抱いて。最終話で眼帯ケイトと言う二次創作の爆弾を投下してくれた製作陣に感謝。
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