モモモ

ARCANE:アーケイン:League of Legends シーズン1のモモモのレビュー・感想・評価

4.4
1話(10/17)
スパイダーバース以後の「動くコンセプトアート」系列アニメ。高い評判に違わぬ第一話。戦争孤児姉妹と彼女たちを保護した傭兵?とスチームパンクでリッチな地上世界と地下世界の貧富の差。拳で戦う姉と知恵で戦う妹、そしてその仲間達。一波乱は確定の超絶パワー青物体とコテコテの人体(今回はネズミだけど)改造裏世界の男。あっという間の1話でした。

2話
アーケインってのは魔法の事らしいです。かつて魔法が確かに存在していたスチームパンク世界…良い…。激渋おばちゃん執行官に魔法を科学で解明したい研究者に人体改造ヴィランにキャラクターが豊富で楽しい。獣ジジィにアンドロイドに人種もデザインもとにかく豊か。

3話
なんだこの激動の3話!!自己犠牲で離れ離れに…と思いきや!主要キャラで今後も出まくるキャラだったと思いきや!仲良し姉妹がここからどう敵対すんの…?と思いきや!力技と予想を裏切る鮮やかな演出術の合体技ですよ!1〜3話で1エピソードって感じですね。全9話だから3部作をシーズン1で観れると思って良いのかな。4話でだいぶ時系列も飛び出そだし、魔法の時代だ!で上は大変になりそうだし、下も新たな支配構造を作り直さないとだし。いやぁ、面白かった!

4話(10/19)
妹は精神を病んだマッドサイエンティスト、お姉ちゃんは監獄で拳を磨いて。1話から考えられないくらい「姉妹が対立する話」になってる!!主人公が満を辞してクリフハンガーを担うのも最高。ヘックスで魔法が科学になった時代。どう考えても兵器に転用されそうな発明の数々。激渋おばちゃん執行官が退場したけど、お嬢様がクールな女性執行官になってくれたので無問題です。

5話
その義手のギミックは堪らないものがありますね…最高!!洗礼式でトラウマを払拭し兵器開発に取り掛かる妹、妹の現状を知り絶望するが最高の相棒をゲットした姉。サラッと同性愛も描くのも良い。主人公が「カップケーキみたいに魅力的」って褒めんのも二人の間に友情を越えた情感が芽生えそうで素敵。激渋おばちゃん執行官との回想も最高。政治に関わると人は秒速で堕落します。

6話
おお、尻上がり的に面白くなっていくぞ!ヴァイとパウダーの姉妹共闘&決裂?回。豹変したパウダーって普通に戦闘力高いんですね。上からの攻撃にノールックで避ける姿がクールでした。上の世界もブレーキが効かなくなっているし、下の世界の研究者とも混じり始めるし、最終話では大混乱の戦争勃発ENDなのだろうか。ヴァイにも早く装備が欲しいですね。OPで付けてるかっちょいい両腕の武装は最終話までお預けかな。

7話(10/20)
「誰が死ぬかわからん」ってフォーマットは万国共通で最強のエンタメ。ホバーボードのかっちょいいお前の正体…!でひと涙。対立を長引かせずハグからの涙。兵器化が進んで戦争と混沌へ一直線。私を見捨てた!!の勘違いが重なり続ける。姉妹の和解で終わって欲しいが、それをやるには人死が出過ぎている。執行官&ヴァイのコンビはやっぱ恋愛を含んだ関係性っぽくて二人の絡みが妙に色っぽい。ハグからの頬撫でとかね、恋人にしかしない距離感。いやぁ、ラストのホバーボードバトルがかっこいいの何の。

8話
はぁー面白い!「そことそこが手を組むんだ」というGOT初見時の新鮮な面白さを僅か1シーズンのアニメの中で再現されるなんて。採掘用ガントレットもハンマーもメカニックな挙動の一つ一つがたまらない。フェチズムを刺激されるギミックの数々。子供から搾取する無情さと姉のパートナーに迫る妹の魔の手を劇伴と映像で彩るラスト。地下の権力もグラグラ、地上は遂に実力行使、いや〜な戦争が始まりそうだな…。

9話
なんて場所で終わってんだシーズン1!ここから3年焦らされたリアルタイム勢が羨ましいぞ!そんな展開したらR15の露悪アニメじゃん…は杞憂に終わったが意外な退場劇の鋭さは落ちず。3話辺りから基本的に「そこで余計な事しなきゃ丸く収まったのに」が起きる遣る瀬ない世界ですね、アーケイン。因縁の対決をガントレット装備で制し、亡き父の面影に背中押されるが、姉妹の決裂は決定的なものに。内戦やってる場合じゃなんですよ…!はゲーム本編で描かれる分野なのだろうか。来月配信の新シーズン早く観たい…。
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