塔の上のカバンツェル

スターウォーズ:クローンウォーズ シーズン7の塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

4.3
ルーカスフィルムがディズニーに買収されたことで、ファンが諦めかけていたシリーズの完結が、ほぼ完璧に近い形で実った。
いや、泣く。

実写本編とスピンオフとして続いてきたスターウォーズ・アニメーション大河の接続と合流、血肉が通った俺たちのクローンの冷酷な終着点、シリーズの初期から成長してきたアソーカの到達点、どれを取っても泣く。

ラスト4話の8〜12話が兎に角素晴らしい。
映画画角の構図に、映画レベルの物量。シリーズの最終決戦がマンダロア攻防戦というのも舞台設定が美味しすぎる。
惑星軌道で待機するヴェネター級艦隊の帝国を思わせる威圧感や、アニメシリーズではコメディリリーフを担うことも多かったグリーバス将軍の一瞬だがep3よりのシリアスな敵将感、デスウォッチと501大隊の乱戦など…背景に流れる情報の密度。

ジェシーのヘルメットスキンカッコ良すぎる。ホットトイズのフィギュア買っとけば良かった。

特にアソーカの単独強襲からのパイロットの救出「サンクス コマンダー!」
モールとのアソーカ剣戟など、格好良さの渋滞が凄い。
モールとのチャンバラシーンはモーションキャプチャーなんですね、ヌルヌル動く。

レックスの最終回として観ても、またもや泣く。

アニメーションの質はシリーズの到達点としてとても描画レベルが高いし、サントラも素晴らしいの一言。

ラストショットで流れるサントラには込み上げるものがある…顔は見えないのに泣いているんだろうな彼は…。

シリーズの立役者、デイブフェローニも万感の思いで最期4話をまとめ上げたのは間違いなく。
フィナーレに相応しいラストでした。
ダメ、泣く。