とがぴ

デリシャスパーティ♡プリキュアのとがぴのレビュー・感想・評価

5.0
ゆいちゃん、ここねちゃん、らんらん、あまねんのプリキュア4人の活躍は僕にとってこの1年の1番の心の支えでした。

ビジュアル解禁の時から何となく好きになりそうな予感じみたものは感じていたのですが、蓋を開けてみたら想像以上にデパプリの世界やゆいちゃんが自分にクリーンヒットした1話2話の頃の記憶を今でも鮮明に覚えています。

「この世で1番強いのは誰かの為に頑張る心」、2話で語られたこの台詞が大好きです。43話でゆいちゃんが心折れた時に反復的シチュエーションでマリちゃんがゆいちゃんを激励する台詞として用いられた時、最高に胸が熱くなりました。

1人1人のキャラに色んな想いを馳せたくなります。

ここねちゃん。最初は内気で溶け込めず、周囲からも高嶺の花のように扱われてて、さぞ寂しかったと思います。でもそんな彼女を変えたのがゆいちゃんや、皆の存在でした。自己主張するようになり、時にらんらんと噛み合わないトラブル等の紆余曲折を経ながらも、彼女は精神的に大きく成長したキャラの1人だったと思います。

引っ越しが決まってしまいそうな時も、自分の気持ちに素直になれたのも彼女の1年の成長あってこそ。そんなここねちゃんをもっと見ていたかったです。

らんらん。持ち前の明るいキャラをウリにしつつ、弟や妹の世話もしてる事もあって、あまねんとはまた違ったお姉さん属性も持ったらんらんの明るさにはいつも元気を分け与えてもらってたような気がします。時に周囲から「変」と言われてしまう個性も、自分には凄く素敵に見えました。

大好きなものに対しての想いを爆発させるその様はとても微笑ましいし、そんな中で見せる繊細な一面もまた彼女の魅力だったと思います。テレビ出演の機会もあって、らんらん特有のユニークな料理に対する表現がより多くの人に伝わった瞬間もありましたね。


あまねん。真面目で正義感が強く、そして頼れる皆のお姉さん的存在として中盤から合流したあまねんですが、僕が何より好きだったのは生徒会長という立場でありつつ、決して堅いキャラに収まってなかった所が好きでした。いつかの焼きそばマリちゃんの時に、変身時の「トッピング!ブリリアント!シャインモア!」を調理しながら言い出したり、秋映画でジェットコースター乗りながら凄い顔色をしていたのも含めて、面白キャラとしても描かれてるのが良かったと思います。

そんな彼女もジェントルー時代の黒い影が時に彼女の心を闇が覆いかけてた時もありました。それを乗り越えて、ナルシストルーとの因縁にもしっかりケリをつけ、更に強くなっていくあまねんはとてもカッコよかったです。


そして、ゆいちゃん。ゆいちゃんは僕にとって最大の憧れであり、ヒーローで。そして、最愛の存在でした。

先述の通り1話2話で心底惚れた僕は彼女の心はどうしてこうも強いのだろうとずっと不思議に思っていました。そのルーツが語られるまでに結構な時間を要してしまいましたが、今となってはそれが語られるのは終盤であって正解だったようにも思います。ゆいちゃんはプレシャスとして覚醒する以前に、最も大事な強さの由来をおばあちゃんから継承していたからこそ。

そんな彼女ですら、終盤は心揺れる機会が度々ありました。拓海の正体。フェンネルに突き付けられた理想論の脆さ。それらがありつつも、おばあちゃんの言葉、そして何より自分の言葉や沢山の紡がれてきたバトンや周囲への感謝を胸に、再起してお腹いっぱいパンチを叩き込むその背中はヒーローそのものでした。

僕はそんなゆいちゃんが、デパプリが、心の底から大好きでした。

放送が終わってしまうのが寂しいです。本当に辛くて泣きそうな気持ちですが、この1年でシェアしてきた楽しかった思い出、ありがとうを重ねながら、これからもデパプリの事がずっと、ずっと大好きな気持ちを大事にしていきたいです。

ここで分け合えたプレシャスな毎日という奇跡を、僕は決して忘れる事はないでしょう。


ありがとう、デリシャスパーティ♡プリキュア。

またね、デリシャスパーティ♡プリキュア。
とがぴ

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