りゅう

ザ・シンプソンズ シーズン5のりゅうのレビュー・感想・評価

ザ・シンプソンズ シーズン5(1993年製作のアニメ)
5.0
14話
「キャスリンターナーの人形」
実際にあった声出しバービー人形を茶化しながらも、社会問題としてしっかりと消化した作品。FOXは共和党政権側、保守側だが、シンプソンズは反骨精神バリバリ。

バービーが「数学は難しいわ」とセリフを言う人形があったことに端を発した本作。※「女子だから数学が難しい」という発言ではないのだが、実際バービーは、ロールモデルとして機能していたので批判は仕方ない。

アニメでは「難しことを考えると肌にシワができるわ」など、もっとひどいセリフも登場。
リサはこの現状を変えるために「頑張ればなりたい自分になれるのよ」というセリフをいう人形を作り出す、というストーリー。
リサの頑張りと、最後に登場するリサの理解者に涙が出る。

普段はリサのリベラルな行動
(フェミニズム、ベジタリアン、反原発)をギャグとして茶化すこともあるが、それはアニメ制作チームに「しっかりとした思想」があってのこと。悪意があって、困り者リサを茶化しているのではないのだ。


ワーナー・ブラザースの、映画「バービー」は、本作に対するアンサーであろう。
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