カートマン、スタン、カイル、ケニー、バターズの５人は小学校をやめてクラウドファンディングサイトで起業する。何もしないことをポリシーに掲げてただカネを集め、資産価値を付けた上で会社を売却して楽に儲けようという魂胆だ。当初はいい社名を思いつかず苦労するが、人権問題から商標登録を取り消された「ワシントン・レッドスキンズ」を名乗ると世間の注目を浴び、瞬く間に巨額の支援が集まるが。

起業に失敗して小学校に戻った少年たちは総スカンをくらい、名誉挽回のためにピザやケーキ食べ放題の大パーティーを開くことにする。折しもグルテンフリー・ダイエットが大流行。小麦の消費量が落ち込むことを恐れたＵＳＤＡ（農務省）は「グルテンは毒ではない」という啓蒙活動を行おうとするが、地区センターに集まった市民たちの前で濃縮グルテンを飲んだ栄養アドバイザーがペニスを吹っ飛ばせて死亡する事故が起こり。

昼休みに男子トイレの個室がふさがりゆっくりウンコできないことに日々不満を募らせていたカートマン。ある日怒りが頂点に達した彼がついに決行した行動は、リボンを付けてトランスジェンダー「エリカ」を名乗り、女子トイレを使うことだった。これに対して女子児童たちが猛然と反発するが、ジェンダー問題はデリケートなため学校側もおいそれとは口を出せない。そこで取った苦肉の策はトランスジェンダー用のトイレの設置だった。

ティミーは来年のサマーキャンプの資金集めのため、電動車椅子とスマホを使ったタクシーサービス「ハンディーカー」を始める。態度が悪く不衛生なタクシーよりも快適で、自分の車を運転するよりずっと便利だという評判が評判を呼んで商売は大繁盛。サマーキャンプが大嫌いなネイサンはティミーの資金集めを阻止するため、ティミーに従業員の雇用を提案し自らが運転手として採用される。そのうえで客にセクハラ行為をしてハンディーカーの評判を落とそうという魂胆だったが。

退屈しきっていたカートマンは、バターズの父親スティーブンがドローン愛好家であることを知ると持ってくるよう命じる。勝手にドローンを触ることを固く禁じられていたバターズだったがカートマンの押しの強さに断り切れず「少しだけなら」ということで貸すが、調子に乗ったカートマンはケニーまで巻き込み、クレイグの母ローラの着替えシーンを激写、それがローラと夫のトーマスにも見つかってしまい。

スタンはジミーの勧めでテレンス＆フィリップの無料モバイルゲームを始めるが、とんだクソゲーにもかかわらず依存してしまう。無意識のうちに課金を重ね、学校までサボる始末。ランディは自分のアルコール依存は棚に上げ、父マーヴィンのギャンブル依存の遺伝だと責める。スタンの状態を心配したカイルたちはジミーを追究。彼がカナダからカネをもらってゲームを宣伝していたことを知る。

カートマンはバターズにニセのＶＲヘッドセットを付けさせ、現実をバーチャル・リアリティだと思い込ませて楽しんでいた。だがだまされていることに気づかないバターズが、バーチャル世界だと信じ込んで悪事に走り、ついには娼婦からカネを強奪しようとして逆に刺されてしまう。一命は取り留めたものの、父親の股間を殴って激怒させたせいで、バターズは自宅謹慎になる。

女子バレーボール部がプレーオフに進み全校生徒の応援を求めるが、同じ日にケニーがカードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」の大会に出ることになったため、スタンたち男子は目もくれない。結果はケニーの圧勝。翌日、試合について興奮気味に語るスタンたちを校務員のミッチェルが呼び止め、「もっとナマナマしい戦いがある」と語る。教えられた住所へ行ってみるとそこは珍宝軒。

「コール・オブ・デューティ」の新作を手に入れて大急ぎで家に帰るカイル。アイクを一緒にプレイすることを楽しみにしていたのだが、肝心のアイクは人気チューバー「ピューディパイ」によるYouTubeでの実況プレイに夢中で、リビングルームのテレビの前には寄りつきもしない。「今どきの子供たちの考えがわからない」と嘆くカイルにスタンも同調するが、カートマンはコメントだけで大金を稼ぐピューディパイに目をつけ、自分も「カートマン･ブラ」としてチューバーデビュー。

ＳＮＳやYouTubeの台頭による家庭崩壊を憂うカイルは「リビングルームを救え！」というハッシュタグでトレンド入り。自宅にビル・コスビーが訪ねてきて、クリスマス特番とのタイアップを持ちかける。大喜びで承諾するカイルだったが、このコスビーもまたレコード会社社長の作ったホログラムだった。この特番は、YouTubeに夢中な孫に古き良きエンターテインメントを教えようと考えた社長が企画したものだったが、社長は今や「カートマン・ブラ」として話題のカートマンに大きな権限を与える。