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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第2クールのClubdeLuchaのレビュー・感想・評価

4.0
1期の時点では「この作品はすごい作品になるかも」と思わせる内容だった…。

が、2期が終わってみたら「分からない部分を飛ばしまくって解けるところだけ解いた虫食い状態の数学のテキスト」みたいな作品だった。

地球と宇宙の格差、クワイエットゼロ、学園生活、決闘、レンブラント家の話、ジェターク家の話、オックスアース連合の話などいろんなトピックを行ったり来たりした挙げ句、全体的に中途半端になっていた気がする。
結局スレッタとミオリネの関係性の修復もあっさりした描写で済まされた感がある(スレッタとグエルのフェンシングでの決闘も唐突感がすごく、バカっぽく見えてしまった)。
シナリオに関しては何故かガンダムファンからは駄作扱いされるAGEやZZよりも普通に劣っていると思う(私はAGEもZZも好きですが)。

それでも4点をあげたい理由としては、やはりこの作品が新規のガンダムファンをたくさん呼び寄せてくれたからだ。

持論として、コンテンツを潰すのはオタクだと思っている。
ガンダムはアナザーガンダムは絶対認めない宇宙世紀原理主義者(映画好きの中で、邦画は見たことないけどクソ!と言い張る洋画至上主義者に通ずるものがある)、人が死んで戦争しないとダメ!主義者、富野主義者など色んな派閥がある。
一部の過激なガンダムオタクがそういうスタンスだから新規のファンがガンダムに入ってこないのだ。
正直ガンダムの未来は暗いなと思うことも多々あったし、一部のガンダムオタクの言動には呆れていた。

だからこそ、水星の魔女きっかけで新規のガンダムファンが増えてくれたことは本当に嬉しい。
ガンダムの未来は明るくなる可能性が高まった。
勿論、その新規ファンが厄介オタクになる可能性もあるのだが…、
今は未来のことはあまり懸念せず、新規ファンが増えたことを喜びたい。

ガンダムの未来に、目一杯の祝福を。


7月31日追記
ただし、今回のスレミオについての騒動については本当に失望しました。
日和るのはやめてほしい。
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