いめーじ

ソマリと森の神様のいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

ソマリと森の神様(2020年製作のアニメ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかくソマリちゃんを守護りたくなるアニメ。1話から叙情的な劇伴を多用してあからさまに切なさを演出してくるので、雰囲気に負けてしまい何でもないシーンでも泣きそうになる。途中までは人間であることを知られてはいけない危機感をあまり感じられなかったんだけど、6話で語られる人間狩りや8話の回想がショッキングで一気に引き締まったし、バランスは良かったです。最終話はセリフが予想しやすい単調なところは多いが、やっぱり主張が強すぎる劇伴と、ゴーレムが魂を信じて死の先に希望を抱こうとするほど感情を獲得した尊さにはどうしてもグッとくる。ゴーレムの死まで描かなかったことは中途半端な気がするけど、想像の余地は大きいし、今まで会ってきた人達を映さない潔さも、ロードムービーとして好みの描き方だったな。