エピソード09
重い実
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あらすじ
天災のたび豊作となる村では、収穫の後に村民がひとり命を落とす。 先祖の呪いと恐れられる現象には、かの地の祭主が封じた過去があった。
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Urakata1113

Urakata1113

キャッチコピー 風の声さえ遠ざかる森に、一人佇む祭主の影、命を託す重き実を、掌に抱いて祈りを結ぶ。 消えゆく灯火のように、静けさに染まるその背に、蟲は寄り添い、時は巡る。 重さとは、悲しみではなく、守り継ぐ、意志のかたち。
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碧翠

碧翠

その里においてその年の豊作は後々まで語り草になったという。 共に、奇妙な伝説も生まれた。 長く続いた別れ作の途絶えたその年出来た米は死んだ男を蘇らせた。 その男は不老不死となり諸国を歩き、時折戻ってはその地を潤す新たな農法を伝えていくのだという。
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gcn

gcn

歯と実り
川獺はん

川獺はん

【あらすじ】 天災のたび豊作となる村では、秋に誰かの口の中に「瑞歯」が生えてくる。その歯は秋の終わりに抜け落ちて、その人は死ぬ…。 先祖の呪いと恐れられる現象には、かの地の祭主が封じた過去があった。(公式サイトより) 嫁に泣けた。 その地で生存していくことの意味の重さ
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むっちゃん

むっちゃん

父母の血肉に根を張りし苗よ 青い青い葉を伸ばせ 重い重い実をつけよ 一度使えば、何度も使うことになる… ミズハ……ナラズノミ… 大切な人を亡くしてしまう苦しさ…と 飽食の時代には、感じられない もっと切実な思い… 生きること食べること、 食べられること…… 生命をもらうということ、その重さ
daiyuuki

daiyuuki

ギンコは、食い物を求めてある村を訪ねる。他の村が凶作でも、その村は豊作だという。 だがそれには、秘密があった。 犠牲に基づく豊穣か、なんの犠牲のない豊穣か、斎主とギンコどちらも正しいから、切ない。 こういう不老不死なら、孤独とは無縁かもしれん。 ギンコさんのリアリストなところ、カッコいい。
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