“参上☆替え玉新選組！”
『虐殺器官』「ゴールデンカムイ」のジェノスタジオがオリジナルのTVアニメに初めて挑んだ最新作。謎の襲撃者によって壊滅した新選組の替え玉に任命された罪人たちが描かれる。幕末ものの定番も次々投入の本作をシリーズ構成も兼ねたのは平川哲生監督（「ゼロから始める魔法の書」「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」）。
主なあらすじは、
謎の襲撃者によって壊滅した新選組。ただ一人生き残った隊士・東堂平助は死罪の迫った罪人たちを新選組の替え玉として、襲撃者の正体と蠢く陰謀へと迫る―――。
ツインエンジン作品は個性的なアニメが多く、今回もどんな話か気になって見ました。
うん、これは無いですね。
心から無いですね。
とにかく幕末定番ものを次々投入したは良い。妖術ものもその気になったら面白くはなれるはず（『魔界転生』パターンとか）。だけどこれは敵サイドの思想がすっごくクソサムく、主人公らも一本調子が過ぎて、全然つまらない。何で素材の良いところを、活かし切れなかったんだ……
何かダラダラ語ることすら億劫になってくし、もうホント語ることがホントに哀しいほど皆無。だって扱うエピソードのどれもこれもが薄すぎる。替え玉隊士のキャラ設定は非常に分かっていたのにだ……。
でもちょっと思ったのは、ここまで東堂平助が主役になったの珍しい。三谷さんの「新選組！」でもメインは張っていたけれど、ここまでチームの精神的な支柱になったの初じゃない？ そのあたりは面白かったし、彼視点で見たかった（『スーサイド・スクワッド』のリック・フラッグみたいなね）。
