Neki

サイバーパンク エッジランナーズのNekiのレビュー・感想・評価

5.0
うっひゃあー、メンタル持ってかれた。
ハイテク社会のディストピア最高🤖


主人公がちゃんと感情のある血の通った少年だから、同じサイバーパンク系でも規律や法のために完璧に自分を律することができる大人が中心の攻殻機動隊より、もっとブレードランナー寄りと感じた。

今作の主人公デイヴィッドは迷うし、心あるし、誰かを愛することもできるいいヤツ。



社会構造の末端、アウトサイダーとクズの掃き溜めで生きてく主人公、
色彩とテンポに酔う高揚感、
狂気と空虚がもたらす独特の後味の悪さ、
軽いドラッグみたい。
TRIGGERすげ〜。ゲームやりたいなー。







以下ちょっとネタバレ。






途中仲間を失って、無垢だった主人公がガンガン改造と肉体のアプデを進めてく感じからして破滅的幕引きが決定的に匂い始めるあたりからもう最高。

いいよなあ。
こういう作品の好きなところは、ヒーローが出てきて社会構造ひっくり返したりしないところ。

結局、この世界では個人は足掻いた末に大きな"権力"に飲み込まれてしまう。愛も夢も簡単に潰されていく。
辛い。でも何故かいつもそこが好き。


色彩的に、同じくトリガー映画の『プロメア』も思い出す。あっちはかなり明るい作品だったけど…。こっちもいい。
面白かった〜。
Neki

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