「それでも町は廻っている」からずっと思っているんだけど、石黒正数のどこがすごいのかが分からない。アフタヌーン大好き人間だがずっと分からない。
天国大魔境という大層なタイトルをつけているが、よくある孤児院で人体実験という使い古されたプロット。
そして、キルコとマルの冒険と、天国と言われる施設、高原学園（まぁ高天原のことだろう）の二つから物語は進む。キルコは男の意識がある女性の体というトランスジェンダー。多様性社会へのアピールかな？ヒルコと言われる謎の生物を倒している。と。ヒルコは日本神話でいう蛙子だね。サマータイムレンダリングでやっていたわ。天沼矛（あめのぬぼこ）もでてくるし。日本神話、好きねー。
作者はAKIRA世代だね。間違いない。「童夢」という名作がある以上、なんで似たようなプロットで作り直したのかマジでわからん。見たところ「童夢」を越えれる可能性が全くない。
SFなら「攻殻機動隊」のようなアプローチなら斬新なんだけど。攻殻機動隊を斬新というとあれだな、SFにわかって言われちゃいそうだな。
あと孤児院陰謀系はノーベル賞作家のカズオ・イシグロ「わたしを離さないで」が名作すぎて。あれ以降、孤児院ネタの日本ドラマや日本漫画が増えて食傷気味。あ、同じイシグロだね。カズオ・イシグロは天才なのは異論ないね。日本国籍捨てて英国籍えらんだのわかるわー。
2期なくていいよ。続き、気にならない。天国施設が過去で子供達が世界滅ぼしたって時系列トリックだろうなって1話から思ってたけど、予想通り時系列トリックそうだし。2期なくていいので、代わりにカズオ・イシグロの「クララとお日さま」をアニメ化してくれ。
