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PLUTOのokadunkのレビュー・感想・評価

PLUTO(2023年製作のアニメ)
4.3
手塚治虫の「鉄腕アトム」史上最大の敵を浦沢直樹がリメイクした漫画のアニメ化。
浦沢直樹の作画は銃火器を使用した近代戦闘にはこれ以上ないくらいぴったりの作風なのだが、鉄腕アトムのような肉体言語の戦いには向かない作風なので、どのように描くのかは気になっていた。
インターポールのゲジヒト目線から謎の解明に向かっていくのはとてもいい演出だと思う。

ロボットに感情はあるのか、それとも人間の真似をしているだけなのか。はとても重要な問題。
人間の感情を真似ているだけならば、悪魔でしかないからだ。そして、その答えは誰がわかると言うのだ。人間の脳の動きを真似れば同じようになるであれば、ロボットが人間になった、と考えるべきではなく、人間がただの神様にとってのロボに過ぎなかった、捉えるべきだ。

とにかくAIに関しては人間のサポートに徹するべきで、決して人型として作ってはいけないと思う。犬型ロボットにも感情移入する人間だ。人型にしたらどんなことが起こるか分からない。そして人工知能が人間と同じく感情を生むとしても、しょせんロボットと考えたら、悲劇しか生まない・・・。

AIが夢じゃなくなった現代だからこそ、今のうちに規制をするべきである。そして、人間とロボットが変わらないってなったら、最も安いロボットは人間ってことになる。

実際、いまの紛争地は人間の方がドローンより安く、大量に作成できるってことで子供を産ませまくって、国連の行う人道支援で育てて兵器にしている宗教国家が存在する。人道支援されている国はどんな宗教だろうと避妊を強制させるべきだった。人道支援で子供兵器を作るなんてAIより最悪である。

アトムのラストシーンで「憎しみはなくならないのか?」って言って終わるが、「憎しみ」がなくなったら「愛」もなくなるので、なくなりません。
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