このレビューはネタバレを含みます
ザックリ感想を言うなら
概ね好きだけど、所々引っ掛かってしまった
みたいな感じでした
がっつり平成ガメラ世代なので
昭和シリーズはギロンとバイラスとジャイガーのヤツしか観た事ありませんが
それでも
昭和シリーズへのリスペクトと平成シリーズ(『小さき勇者たち』含む)への
熱いリスペクトを随所に感じられて、ソコは凄い好感が持てたし
3DCGも、スタッフさん達が出来る限りの事をやったんだろうな、と感じられる部分は多かったです
※特に怪獣の3DCGは文句無しの格好良さで最高でした
しかし
脚本の終盤の展開には、やや疑問符が残ります
まず、タザキさん(多分、田崎竜太監督が由来)が無能過ぎて、多少不快感すら覚えてしまいました
特に脱出ポッドのクダリは
「お前が犠牲になれや！」とか思ってしまいました
彼のラストの着地点にも、個人的には、あんまりシックリ来ません
次に、クライマックスのデカいギャオスとガメラの闘いは最高だったんですが
その後の、暴走し始めたガメラの意識をボコ君の説得で取り戻すクダリが
やや急に感じてしまいました
ガメラが正気を取り戻すまで、もう少し間が欲しかったです
そして最後に、ジョー君のラストには
「いや、生きてんならタザキさんのクダリをカットして、再会させてやれや！」
とか思いました
※上記の部分以外は、脚本に関して特に文句とか無いです
と言うか、全体的には、かなり丁寧に作られた脚本で常に感心してました
昭和シリーズのバイラス星人のクダリを、バイラスに心酔する大人達に置き換えたり
オリハルコンを文字ったオリリウムと言う鉱石を出したり
昭和と平成、両シリーズへのリスペクトを込めつつ、独自のレトロフューチャーなジュブナイルSFにしている点には、素直に感動すら覚えます
とりあえず
こう言う、往年の特撮シリーズをアニメでリブートする企画自体は凄い好きなので
今後も、この流れが続いて欲しいです
