TO BE HERO Xの18の情報・感想・評価

エピソード18
消えゆく火
拍手:16回
あらすじ
アーションの死によって狂暴化したダーチャンは、事態を収拾するために現れたランキング1位のヒーロー・ボルテックスと真っ向から衝突する。 事件から数年後、シャオチャンとダーチャンはヒーローコンビ・リトル&ビッグジョニーとして本格的に活動を始める。
コメント6件
はつみ

はつみ

リトルジョニーサイドの話 ここら辺は連続でやるんだなって思った
ダックス

ダックス

黙殺が何も喋らないせいで1人語りみたいになってる笑 いろんな視点で同じ場面が見れるのはいいね。 おもろい。
やーしょー

やーしょー

「俺がフォローしなきゃ!」 リトルジョニーのヒーローになったきっかけと護衛任務の別視点。 ここにきて魂電側も別アプローチで関わってきそうな匂いが。 そろそろリンリンも出してくれ
R

R

本章、リトル&ビッグジョニー編は連合18〜22年、39年を描いており、ちょうど前章の黙殺編と時系列的に重なりながら進行する。そのため、別視点の同場面が見られ、両章を並行して見ることで相互に補完される情報が多く、断片的に提示されていたものがつながっていくような、パズルのピースを埋めていく楽しさがある構成となっている。 このような非線形的構成は、本作の設計思想そのものに深く根ざしている。単に物語を複雑にするための技巧ではなく、全話を通して視聴することで初めて見えてくる全体像の完成を意図しており、クリストファー・ノーラン監督の『メメント』(記憶喪失の主人公の視点で逆順に物語が進み、時間軸を操作した構成)や、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(複数の登場人物のエピソードが時系列をシャッフルして交錯する)が持つ時間軸操作の手法と類似している。 特に注目すべきは、本作が「時系列通りに物語を提示すること」をあえて放棄している点である。むしろバラバラの時系列で展開するからこそ、視聴者が能動的に関係性を再構築し、理解を深める過程が生まれる。こうした形式は、Netflixの『DARK』(異なる時間軸の人物たちが複雑に絡み合い、全話一挙配信や繰り返しの視聴を前提としたストリーミング作品)とも共通しており、従来の放送アニメでは成し得なかった視聴体験を提供している。 また、本作は中国のbilibiliで配信されており、そのプラットフォーム上では「信頼値」システムに連動した視聴者参加型の投票企画が実施されていた。この投票結果が将来的なシーズンに影響を与えることが示唆されており、視聴体験が単なる受動的な消費にとどまらず、物語世界と視聴者との接点を意識した設計になっている点も興味深い。 このような設計思想は、Netflix作品に共通して見られる。『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』(視聴者の選択によって物語が分岐し、複数の結末が楽しめるインタラクティブ映画)に見られるインタラクティブ型作品の潮流とも通じている。さらに、『アドレセンス』(毎話ワンカットの演出により視聴中断を許さず、物語の緊迫感を視聴体験に直結させた作品)や、『マインドハンター』(エピソード間のクリフハンガーを極力抑え、連続的な視聴体験を志向した編集設計)も、ストリーミング時代の視聴習慣に最適化された作風である。 『To Be Hero X』も同様に、章ごとに異なる主人公を立てつつ、時系列をシャッフルした非線形構成を採っている。第18話はその中でも比較的、物語上の“ハブ”として機能しており、点在していた情報を結び付ける役割を担っているかもしれない。こうした全体構成は、単に複雑な構造を目指したのではなく、「一挙視聴」や「再視聴」といったストリーミング時代の視聴習慣に最適化された演出として非常に理にかなっている。 日本的な1話完結性が高いテレビアニメ構成に慣れた視聴者にとっては、確かに本作の配信作品的な形式はとっつきにくいかもしれない。しかし、それは本作の欠点ではなく、視聴環境・文化の違いを前提とした新しいアニメ表現で、“今後のシリーズ作品のひとつの可能性”としても捉えられるのではないだろうか。
いいね!1件
おこめ

おこめ

このコメントはネタバレを含みます

リトルジョニーがヒーローデビューした理由などが語られる。黙殺編のジョニー視点などを通して彼の人となりが語られる回。欲を言えば、半分くらいは新しいコンテで見たかった!でもジョニーの空回りっぷりはおかしくも愛おしい。 連合会は恐怖と信頼を操れる立場になりつつあるという感じか。意図的に怪人をつくり、ヒーローに倒させるというマッチポンプも起こせそうだが…。恐怖の方が信頼より扱いやすい、というようなことが語られるが、物質や数値の話とはどうしても思えない。恐怖や不安といった負の感情は強力で、他者への加害行為も容易にさせてしまうのは、現代人の我々には身に覚えのあることだと思う。 アーションとボルテックスの確執ってなんだったんだろう。17話のは、ボルテックスが個人的に訪問したっぽい?ディビジョンとはどういったヒーローなのか。今期では語られないかもしれない。 ボルテックスの死も謎が多い。彼の能力なら墜落する飛行機を軟着陸させることもできそうだが…。 次回は黙殺編ラストからかなあ。黙殺が恐怖粒子に感染するような描写があったので気になっている。 ちなみに時系列というか、年表は公式にあります。ハオリン監督Q&Aなども内容が衝撃的ですが…私のようにハマってしまった人はチェックしてみてください。
八咫烏

八咫烏

後から気付いたんだが、黙殺って仇だよね。。。? 時間軸がいったりきたりするのは構わないけど 別視点での繰り返しは短めの尺でお願いしたい。 早く見たいヒーロー居るし、パパ達ずっと暗躍してるじゃん。。