「地球が、もし
金で出来ていたら、人は一握りの
泥の為に、命を落とすだろう」
シルバーの言った、この台詞に作品の全てが詰まっていると思った
「何を手に入れるか」じゃなくて
「何かを必死に捜し続ける事」
それ自体に意味が有る
そんな事が言いたかったんじゃないかと思います
※尚、この台詞自体は『悪の花園』(1954)って映画からの引用らしいっす
金色に惹かれるシルバーと
銀色に光れないグレイ
そして、ソレを見ているジム少年
3人の関係性が素敵でした
「亡者の箱(デッドマンズ・チェスト)」に「黒丸」、「片足を無くした元海賊のコック」、「肩にオウムを乗せた海賊」等
海賊を題材にした、後世の作品群に多大な影響を、今なお与えて続けている名作文学、『宝島』(1883)を
1978年に出崎統監督が、原作に敬意を払いつつ、独自の解釈を加えまくって再構成した大傑作アニメ
※途中、エドガー・アラン・ポーが1843年に発表した
『黄金虫』(キャプテン・キッドの財宝の在処を、宝の地図の暗号を解きながら探す話)
の要素もブッ込んでます
特に、25,26話のラスト2話は
言葉を選ばずに言うなら
「男なら絶対好きだし、観ないと確実に損をしているから、絶対に観ろ!!」
と言う、時代錯誤的な感想を抱いてしまう程に強いインパクトの残る
名エピソードでした
あと
余談ですが
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のヨンドゥとピーターの関係って
多分、シルバーとジム君の関係が元ネタなんじゃないかと
勝手に思ってます