このレビューはネタバレを含みます
歴史と絡めた複雑なシナリオと原作改変と絵柄で忌避されがちだけどめちゃくちゃ面白い。悪魔城ファンには絶対見てほしい作品……なんだけど、ファンの大半はゲーム性が好きだろうから難しい。
そんなことより、今回も所謂ポリコレ要素をちゃんと活かしきってて関心。流石にアイザックほどの深みはないにしても、ラスボスに真っ向から対抗出来る存在としての役割がちゃんとある。単なる“思想の宣伝”に終わってないから良かった。
今回で完結した雰囲気は出してるけど……テラに謎の悪魔、リヒターとオルロックの因縁……原作的にも、闇落ちとか大人マリア、シャフト、逆さ城と、外せない展開があるからまだまだ続くよね。前のシーズンでもここら辺でドラキュラ倒して終わらせて、そこから一気に盛り上げたスタジオだし、多少の粗は気にならない程に信用してる。
今回のシーズンだけに絞って評価するなら……演出は素晴らしいけど、シナリオは荒唐無稽で若干ご都合的。やりたいこと優先で話を急がせてる感じが強かった。特に精霊界でアネットが戦ってた謎の怪物は特に説明もないから、なんで戦ってるの?と思ってしまったぐらいかな。