まぐらいだあ

ハズビン・ホテルへようこそのまぐらいだあのレビュー・感想・評価

ハズビン・ホテルへようこそ(2024年製作のアニメ)
3.0
カートゥーン風大人向けアニメ。

毎話ミュージカルが入るけど内容は大人向け。
やっぱりA24作品は自分には合わないと感じた。
というのも、キャラクターは良いし、下品なネタも特に問題ない。
ラジオデーモンとかエンジェルとか周りのキャラがだいぶ濃いから存在は面白い。

しかしいちばん気になったのはハズビンホテルの物語。
悪魔を更生させるための施設という舞台があり、それがメインプロットにあるにも関わらず更生そのものを描いていない。
例えば毎話ゲストが出てきてハズビンホテルへの更生バナシとして描くのであるならば納得できるが、そんな話ではなく、ただただそこでキャラクター同士のはちゃめちゃが起きる。それはそれでいいけど、結局、話の方向性がどこに向かっているのかがわからない。メインプロットの展開がされているわけでもなければ、何かを提示されてそれを解決へと導いていくようなつくりにもなっていない。
じゃあこれはハズビンホテルという舞台を使ったシットコムなのかと思ったが、そうでもない。

少なくとも、やっとと言っていいが4話であるキャラクターが深掘りされる。そこでついに面白くなるはずなのに、そのとあるキャラは主人に囚われているのだが、なぜ囚われているのか理由が描かれていない。

グロもエロも中途半端で、ハッピーツリーフレンズの足元にも及ばない。
そのままどこへ向かって話が展開されていくかと思っていたら後半でやっとメインの話に足を突っ込んでいく。
だがそれまでのサブプロットはメインにちゃんと活かされているわけでもなく、終始その場の浅はかなストーリーともったいないミュージカルで構成されているのが、いちばん更生するべき部分なのでは?