このレビューはネタバレを含みます
「朗読」がテーマ。ひとりで朗読を続けていた子が、高校生になって放送部に出会うお話
繰り返し使われた題材は、宮沢賢治。特に『春と修羅』
西園寺”修羅”という少女に朗読に惹き込まれた、”春”山”花”奈という少女が、朗読と向き合っていくお話
テーマが朗読であるためか、ついつい「声」に集中して観ていた気がする
ミズキさんの声が好き
良子さんの声、名前をより引き出して表しているみたいな。似合ってる
ハナのおかんの声が、若い&可愛すぎて個人的には違和感
作中に繰り返し使われたBGMが耳に残る
春山ちゃんの話
夏江さんの話
秋山くんの話
冬賀くんの話
外部の話
で進行する
分かりやすい
登場人物たちの性格が、一年生たちはちゃんとまだ未熟な一年生していて(松山くん除く)、先輩たちは先輩の顔をしながらもたまに葛藤や頼りなさを覗かせるちゃんとした未成年で、大人はやたら物分かりがよくて包容力のある大人だったなと思う(おばあちゃん除く)
吉祥寺先生が、とてもいい先生に思える
自分の意見を押し付けず、けれど放任する訳でもない
副題がシンプル
その回でメインとなった本の一節にするとか、詩の一節ずつでシーズン通してひとつの詩ができあがるとか、でもよかったかなと思う
ハナとシュラって血縁なのかしら
↓以下、観ながら書き留めたメモ
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エピソード7
秋山くんの境遇で、ミズキ先輩の信頼は毒だなあ。よく彼ハマらなかったね。依存しかねない甘い毒
「お前ら、撮影の一番の敵は何かわかるか?それは……吹奏楽部だ」
すごく納得した
エピソード8
「外に行きませんか?理想の音を探しに」
キレイなセリフ
ピアノのシーン、とても好き
夕暮れ、波の音、広い空
エピソード10
満歌さんのひと声
片想い同盟、可愛い
良子さん、好き
エピソード2でみせた陰りが気になっていて(18:24〜「才能ってホント暴力的。ね?……なんでもない」)、ここで解消される。穏やかな彼女が、芯に据えているもの。月のような人
エピソード12
ハナとシュラが『春と修羅』を交互に朗読するとこ、それぞれの声や読み方のコントラストが素敵だった
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