食べられる存在だと気づいた食品たちが人間に反乱するCGアニメ『ソーセージ・パーティー』の続編。全8話からなるTVシリーズとして構成された本作は、前作におけるスーパーの人間皆殺しという革命の直後からスタートする。前作からのキャラクターは続投しつつ、新たにオレンジのジュリアンを筆頭にし、理想郷とは程遠い貧富の差が激しい国家の誕生を危惧する作品に。意外にも前作で丸く収まった訳ではなく、その後の食品達の新たな暮らしの在り方を問う内容になっており、雨、動物らといった自然、所得の分配を巡る内部分裂といった人間社会ならぬ食品社会が大きなテーマとなっている。こうした前作には無い視点は面白くもありつつ、やたら説教臭くなったのに加え、前作のようなメタ発言に塗れた結末を思うとマンネリ化したラストにはズッコけること必至。