正直最初の数話はそこまで面白いと思わなかったのだが、不二子枠であるフェイが登場した辺りからヒートアップ。アクション、SF、コメディ、ラブロマンス、ホラーと様々なジャンルミックスをしつつも、時代遅れなカウボーイ達の行場のない旅が徐々にそれぞれの目的に帰結していく。まあ『ルパン三世』っぽいと言われれば否定できないし、ルパンのように生い立ちや年齢など一切わからないミステリアスな魅力はない。おまけに大筋がシリアス過ぎるだけに、随所のギャグ回が挟まれることで中々メインストーリーが進まないことに困惑する。しかし、敢えて壮絶な過去や背景を描くことでキャラクターの人間臭さを醸し出すことには成功している。ラスト3話は確かに名作と言わしめるだけの完成度を誇る。個人的にはずっと思ったことを口に出すエドが推し。
因みに全話視聴後、試しに実写版のOPを見てみたが既にコレジャナイ感が凄い。