最高
15世紀、ヨーロッパのとある国
飛び級で大学へ行く程の神童であるラファウは、上手い立ち回りで順風満帆な人生を送ってきた。
大学では神学を専攻する事を高らかに宣言した彼だったが、"異端者"であるフベルトという男に出会った事で、彼の人生は大きく変わる事になる……
いやはや何というか……
物語のメインテーマとしては宇宙論、その中の"地動説"ではありますが、本作で描かれているのはそれだけでなく
もっと大元の"知"についてのそれぞれの向き合い方が描かれています
"何故学ぶのか?"
"学ぶ事に何の意味があるのか?"
そして、学び、知を追い求める事で登場人物達に訪れる喜びや苦悩
それらはフィクションとは言えど決して空虚なものではなく、確かに目の前に存在している様に感じらます。
個人的には最終話の神父様の言葉がとても良かった
様々な場面でよく見る二元論的な終わりの無い争いに対して思っていた事について、長らく忘れていた様な考えを思い出す事が出来ました。
自分は特に神を信じてはいないけれど、世界で信仰されている"神"の存在を否定しないし信じていない人に対する過激な行動や論争について理解は出来る気がする(それが納得出来るかは別として)
相反する感情だからといって
両立出来ないなんて事はない
それが出来るのが人間なのだから
人間の愚かな部分だけでなく、その曖昧さや雑然とした存在の美しさを描いた人間讃歌的な作品ですねえ