木曳野皐

残響のテロルの木曳野皐のレビュー・感想・評価

残響のテロル(2014年製作のアニメ)
4.8

まだあの残響が耳に残ってる、これは青春テロ。

めちゃくちゃ面白い、というか好き。
最近、タイパ重視で倍速でアニメを観てる子が多いって聞いてビックリした事があるんだけど、もしこれを観るなら、そのまま観てほしい。もちろん全作品そうであるべきとは思うんだけど…
ちょっと暗い日本(ここは現実も変わらないね)、ヒーロー扱いされ始めるスピンクス、ヒロイン・リサの10代の悩み、模範的な吊り橋効果、全てのピースがカチッとハマると爆弾がドカン。そのテンポ感と爆発が生み出す闇に私の心が惹かれちゃった。

唯一全11話な事もあって、バックボーンがもっと濃かったらもっと好きになれたかな〜。感情の起伏が激しいというよりは、同じ場所で燻ってるなんとも言えない感情と言う方が正しい気がする。
ただ“あっけない”という、散り際に本領を発揮する感情が爆発したのも事実で私はそこに高評価。
木曳野皐

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