秋の松尾祐輔キャラデザアニメその2。
シリーズの一区切り(おそらく)に相応しい内容と映像だった。過去シリーズ以上に各話毎に描き手の個性が滲み出る作りになっていたが、そもそものキャラクターデザインの素晴らしさに加えてスーパーな面子が揃っていることで一貫して素晴らしい画面が保たれていた。冒頭4話で振り返りを丁寧にやってくれたあと、ある意味因縁の山である富士山登頂で終わるのは熱い。山を登る意味についてのあおいの独白も良くて、観ている自分も山を登ってみたくなる作品になっていた。
忘れてはいけないのがEDの素晴らしさ。毎話数絵が変わるサプライズ性、描いている枚数のとんでもない多さと絵自体の強度とすごいところはたくさんあるのだが、何と言ってもキャラクターの関係性の汲み取り方にすべてのEDを1人で作り上げた吉成鋼の今作への異常な熱量を感じられて大変面白かった。
