ゆゆ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続のゆゆのレビュー・感想・評価

4.5
一期の時も書いたけどやっぱり葉山って人という字のもたれかかってる側だなあと思うところから始まった二期。
こんなやり方しかできないって分かっててそれを止めもしないで自分の都合の良くなるように行動してる。
八幡は八幡で他人のこと考えてるようで考えられてないけど葉山は自分のことばかり考えてて対比だなあと思った。
誰だって自分のいる環境に波風立てて欲しくないのは分かるけど、だからって人の気持ちを制限する権利は他人にはないわけで。中途半端に協力するフリをして、中途半端に止めるフリをして、八方美人なくせに自分で行動できないくせに八幡にだけは文句を言う。
嫌いだなって思う。でも現実にいる学生の8割葉山みたいなタイプだよなとも思う。そういうやつが顔も良くて家柄もいいなら人気なのも、学生ってそういうもんだよなって思う。

でもここの八幡の自己犠牲、分かれという方が無理あるよなと思う。家族仲は小町以外分からないけど八幡って自己肯定感が低いわけじゃないけど他者からのこと評価が低いことは自覚してて、雪ノ下も由比ヶ浜も好意を伝えないじゃん。男女っていう壁もあるから当然だけど。戸塚とかも友達として接してるけどなまじ戸塚が可愛いせいで八幡がある程度の壁作って踏み込まないようにしてるし。あれが可愛くなければ普通に友情が深まるだけなんだけど恋愛にいきかねなくてストップかけてる。そんな八幡に自己犠牲しないでー!って伝えてもなんで?依頼は片付いたしその場で収めるにはこれが手っ取り早かった。になるの当然だよなあって……自分を落としたところで既に他者からの評価最底辺ぐらいに思ってたらそらそーよっていう。

っていうのを2話まで見て書いてたんだけど、2期を見ると1期ってキャラ紹介でしかなかったんだな……ってぐらい結構ずーっとシリアス。
人間って本当の意味でわかり合うことはできないけどそれでも分かりあいたくて全員がぶつかってる。価値観が違うから分からなくて当然で大切な人を傷つけたくないのも分かりたいのも当然で。
奉仕部って言ってしまえば全員コミュニケーションに難があるタイプだから何かが起こった時に微妙な空気になるのもそうだよなあって。でも八幡の本物が欲しいって言葉をきっかけにみんなが本音でぶつかりあおうとしてる感じが先生の言ってた大切な人を傷つける覚悟に繋がっててなんか良いなって。


あと上で書いてた葉山が次の回でしたことだけどあれ結局自分のためだよなあっていう。葉山、八幡に甘えすぎでは??自分のグループは壊したくなくて、でも八幡友人関係は壊してて、それが分かるからなんとかしたいっていうエゴでらしくないことして自分も相手も傷つけて、八幡のためにはなーんにもなってなくて。いろはすを振ってたのとかもそうだけど三浦を女よけにするの失礼だしそうする前に自分でどうにかしろよと思ってしまう。自分の態度も問題だろって。いつもどっちつかずでその人の前では良い顔して、なのに気持ちには応えることはなくて。いい加減なやつ。でもそんな八方美人で自己中心的な人間だから八幡にある種憧れてて嫉妬して嫌うのもそうなんだろうなって思うし八幡から見た葉山は上手くやってる側の人間なわけで、友達も多くて女の子にも好かれて、憧れもあれば嫉妬もあるのかなって。
自分の感想を書いてて思うけど多分この二人の対比から見える人間関係の難しさみたいなのがこの作品で一番好きなんだろうなと思う。

由比ヶ浜とかいろはすとか好きなんだけどそこに言及するのなんか浅く感じてしまうというか。ラブコメ要素はそれはそれでにちゃってするけど思春期の心の動きとか、自己の確立とか、価値観だとかそういうのを見てるのが楽しい。
ゆゆ

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