"わが青春 わが人生"
学生時代、運動部に所属する多くの学生は、同時代にヒットしているスポーツ漫画を自身が頑張るモチベーション、起爆剤にして、奮起し部活に励む、というのがあるあるだったと思うんだけども、私の世代にとってはまさにハイキューこそがそれだった。懐かしい。。。
(最も、私が所属していた部活とバレーボールとの共通点は体育館で行うことくらいしかなかったんだけど)
だから当時は自身の部活とハイキューを重ね合わせて、いわば盲目的に、猪突猛進的に信奉していた、という面が少なからずあるんだけれど、今になって改めて鑑賞してみるとやはりスポーツ漫画としては群を抜いてるなぁと感じる。
どこらへんが魅力的なのか
第一に、キャラが使い捨てではない点。
バトル漫画とかでは特に顕著であるように、敵キャラというのは主人公が成長するための捨て駒として(言い方悪いけど)使われてしまうこともあると思うんだけれど、ことハイキューにおいてはそういうことは全くと言っていいほどない。
すでに強敵として登場し打ち負かした相手であっても、次に対戦する時にはまったく輝きを失わないし、見飽きるなんてことはない。
それはやはり作者が一人一人の人間を、その性格、能力、さらにはバックグラウンドに至るまで丁寧に掘り下げ、立体的なキャラクターとして描けている、ということなのだろう。
なので主人公達に敗れ去った敵に対しても敬意と好感が持てるし、仮にvs烏丸高校でなくても対戦しているシーンが見たいと思う。
次に、主人公達の得意技(マイナステンポ)に発展性がある点。
これもあるあるなように、どうしても長く続くスポーツ漫画とかだと主人公達の能力がほぼカンストしてしまって発展の余地がない、(もしくは成長しているポイントが明確には分からない)みたいな展開に陥ることになることもあるけれど、これもハイキューとは無縁の事柄。
W主人公の日向と影山の得意技でありほとんど曲芸じみた攻撃でもあるマイナステンポ。これをを軸にして試合を進めるのだけれど、徐々に相手チームの強さが上がるにつれマイナステンポが通用しなくなる展開になってくる。
必然的に日向と影山はマイナステンポを改良する必要を迫られるんだけど、ドラマと修練を経てマイナステンポをパワーアップさせていく過程がまたいいんすよね。。とても感情移入できるし、目に見えて改善されているのを見て胸がスカッとする。
最後に、音楽。
これは言わずもがなですね。
学生時代はハイキューの主題歌を鬼リピしてました。