ろいろい

ARIA The ANIMATIONのろいろいのレビュー・感想・評価

ARIA The ANIMATION(2005年製作のアニメ)
4.9
💠favorite line💠
"Augurio Buonanno!!"

🎞️story&information🎞️
惑星改造によって生まれ変わった水の星「アクア」。
その観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、
ウンディーネ(水先案内人)を夢みてマンホーム(地球)からやってきた15歳の少女、
水無灯里を主人公に優しくてちょっぴり切ない物語が幕を開ける――。

監督は佐藤順一。

原作と異なり、灯里が火星を訪れて1年経過し、既に片手袋となっている時点から物語がスタートする。
今年の冬に新作映画が上映されるなど、16年経った今でも根強い人気を誇っている。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
唯一無二のヒーリング系アニメ作品。

"癒し"とも呼ばれるアニメ『ARIA』シリーズの第1期。
世に溢れているほのぼの系作品とは一線を画している不朽の名作。
ある意味現在の日常系アニメの土台をつくったと言っても過言ではない。

ストーリーは珍しいもので、異世界の観光都市ネオ・ヴェネツィアで活躍する水先案内人たちの話。
設定はアニメ化が難しい題材で、制作陣の能力が試されるもの。

作品の特徴しては、とにかく"綺麗"✨
独特な世界観は構築のレベルが非常に高く、人の心も、物語も、演出も、すべてが綺麗。

これはアニメ作品だから綺麗というわけではなく、元々の原作漫画が"綺麗"そのもの。
つまりこの作品は漫画「ARIA」ののんびりとそして穏やかな雰囲気をうまく再現できている。
その上、アニメオリジナリティ要素があり、原作とはまた違った視点から物語が楽しめる👍

台詞回し、間の取り方、音楽それらが合わさったときの空気・余韻は筆舌に尽くしがたい!

序盤のストーリー展開だけみれば、日常系のようにみえる作品だけど、全く違うエッセンスが表れている。
というのも、単なる日常を描いた作品ではなく、日常の中で抽象的なテーマを表現している。
魅力的な登場人物のセリフ1つ1つに意味があり、"どうすれば幸せでいられるのか""幸せとは何か"を気づかせてくれる。

ちなみに、物語の進展が全く無いものと思うかもしれないけど、そういうわけでもない。
「ARIA」シリーズを見れば季節の移ろいからゆっくりとストーリーが進展していくのがわかる。

視聴する際の注意点として、
特別大きな出来事が起こるわけではないから、刺激的な作品に慣れている方には物足りない内容かもしれないし、
ヒーリングの効果で眠くなることも多いため、連続視聴向きではない。
いわゆるクラシックスやバラードなどの音楽鑑賞を楽しむような作品と言える。

下品さ全く無く、深夜枠に留まっているのが勿体無いアニメ作品。
私はこの作品なら自信を持って人に薦められる。
「観る栄養剤」という言葉が相応しい!!

素直に作品の感性を感じることができる人は必ず合う作品だからぜひ視聴して欲しい。
合わないと思った人でも、何かに疲れたときや、ゆったりとしたい気分の時にはもう1度みることをオススメしたい。
きっとARIAの良さに気づく👀

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story:公式HP参考
information:Wiki参考
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