初めての中国ドラマ鑑賞でした。
ひと夏の体験というにはあまりにも刺激的で、些細な綻びや、大人のエゴが、子供を一気に大人へと押し上げた、永くて短い夏休みの出来事です。
脚本も面白くて、何より子役の演技が上手い。
映像として観ているけど、同時に小説も読んでいるような、視覚的情報から読み取れることを自分の頭の中で必死に構成して推測するのが楽しい作品でした。
見直すことでより深く読み取れるのが本当に面白いです。
幼い頃の自分の世界は狭くて、親からの信頼が1番と思い込んでしまう節があり、"良い子"でいることで親の興味を引けると思ってしまうんです。
両親が離婚していたら、尚更、「自分が"良い子"じゃなかったから、両親は離婚したんだ。もっと"良い子"にならなきゃ」という勝手な思い込みが自分を追い詰めてることも分からない。
大人はいつでも身勝手で自己中心的です。
子供にだって感情はあるのに。
2人の数学好きによる、デカルトの考察はどちらも合っていて、どちらも間違っている、私はそう思います。
個人的に朱朝陽(ジュー・チャオヤン)と家庭環境が似てるので、めちゃめちゃ感情移入しました。
