このレビューはネタバレを含みます
アソーカがメインのシリーズというだけではなくサビーヌがその弟子となることで、『反乱者たち』S5の様相も呈する今作。チョッパー、ヘラ、エズラら『反乱者たち』の面々も実写化し、ストーリーも『反乱者たち』のラストで別銀河に飛ばされたスローンの帰還阻止とエズラ救出という、『反乱者たち』直結のもの。
ダソミアの魔女にパーギルに、フィローニが監督を務めるだけにCWと『反乱者たち』の要素をバンバン取り入れる様はまさに集大成といった面持ち。
アソーカとサビーヌという師弟を軸に、シスともジェダイトも違う道を探るベイラン卿とシン・ハティ、そしてアナキンとアソーカという様々な師弟関係を描くのも良い。特に、狭間の世界を使ってのアナキン再登場は非常に衝撃的だったが、CWの実写化も行いつつ、その間の師弟関係、特にアソーカの苦境にただ一人アソーカを信じ支え続けてきたアナキンの姿勢を見せることで、アソーカとサビーヌの絆を描き出すのは見事(以降もホログラムや霊体で顔を見せるのは過保護というかなんというか)。
遂に実写化を果たしたスローン大提督、決して慢心せず常に最善手を選び続ける知将としての存在感を存分に見せつけたうえでの「帰還」、ダソミアのゾンビトルーパーまで従えてとなると相当な戦力だが、フィローニの集大成となると噂される映画での決着に期待が持てる。