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暗行御史~朝鮮秘密捜査団~のsoopenのレビュー・感想・評価

暗行御史~朝鮮秘密捜査団~(2020年製作のドラマ)
3.5
レビュアーさん達の言う通り、水戸黄門韓国版でした!
王様直轄の暗行御史が、地方官吏の悪行を暴いて、王様に兵力を借りて逮捕し漢陽へ連行し処罰させる。ただ水戸黄門は徳川御三家なので、この紋所が目に入らぬかぁ〜!ははぁ〜!という構図だけど、暗行御史の場合は、王様が選ぶ信用出来る人物なので、必ずしも身分がすごく高い者ではない。紋所ならぬマペを出しても、大抵兵力は、援軍の要請をしてから来るまでのタイムラグがあるので、敵にとってはやっちまいな、となる。

地方のそこそこなお坊ちゃんのイギョム(エル)が、科挙の試験から凱旋すると、婚約者が村から追われていて、彼女を守る為に弟(イテファン)も一緒に村を去り行方知れずに。やる気もなくなり、適当に勤めていた宮中で、突然任命された暗行御史。お供はオトボケな従者と、ワケアリの妓生?と思ったら都承旨の差金で…3人の珍道中に、コメディは付き物、文官のくせに手練れなイギョムが、アクションを決めまくり、時々様子を見に来て、王とのパイプ役を務めるチェ武監の4人しかいない中で、捕物帳とはなかなか悠長な展開です。

エルはキッパリ2.5路線を維持し、カッコよく、ズッコケても可愛く、時には涙も誘うし、ヒロインのクォンナラの破天荒お嬢を、ドウドウと手懐ける手腕も見事で、ファンの人は必見かもしれません。物語的にはなんかのんびりしてんなー、そんなやり方でよく捕まえられるね、今見てないで逃げてれば良かったんじゃない?と思うシーンが多々あり、今一つペースに乗れませんでしたが…今回お初のチョスミンさん。大きな目に可憐さを漂わせる、魔性の女?実は子役出身で、中10年抜けて復帰し、今はペントハウスに出ているとか。厳しい韓国エンタメでそんな生き方を選択出来るなんて、余程才能がある人なんでしょう。
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