soopen

ゴースト・ドクターのsoopenのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドクター(2022年製作のドラマ)
3.8
傲慢で効率優先の天才外科医、チャヨンミン(ピ)、とレジデント一年目の知識はあるが技術がまるで伴わないコスンタク(キムボム)、の凸凹コンビが繰り広げる、医療ファンタジーヒューマンコメディ。

交通事故により昏睡状態になったチャヨンミンが、自分の手術を担当するのが落ちこぼれのコスンタクだと知り、そんなのダメだァ〜!と体から抜け出た霊が、コスンタクに憑依して、自分で自分の手術をするものの失敗し、昏睡状態を続行。ただ体は動かないものの、霊体は自由に院内を闊歩し、霊の見えるスンタクにだけは憑依出来るため、スンタクの体を借りて、難しい手術の執刀をしまくるヨンミン。その名もコーマ(昏睡)ドクター参上!
最初は仲の悪かった2人が、他のコーマ患者の霊体や、完全なる幽霊と出会い、心を通わせ、彼らを治してあげたい!という医者の本分に立ち返る。ヨンミンの元カノで神経外科医のチャンセジョン(ユイ)や、コスンタクの幼馴染で、ERインターンのオスジョン(ソンナウン)が、恋愛方面で絡みながらも、それぞれの使命を忘れずに医者として奮闘するのを、優しく見守る霊がいて…複雑に絡んだ過去編では、過労死ペースで働いていた医師の存在があった…

全体的に毒気の強い悪役の悪辣な所業もなく、ミステリー色も強くはないものの、ヒーリングストーリーとしては楽しめました。ピとキムボムのブロマンスが面白おかしく、可愛らしいので、微笑ましかったです。気軽に楽しめる医療ものはなかなかないので貴重です。特にキムボムがいつもニコニコしていて、飛んだり跳ねたり笑ったり泣いたり忙しく、『お前は九尾狐か?』なんてサービス精神旺盛なセリフもあり、『九尾狐伝』のイランファンには堪らない瞬間でした。

ファンタジーだから深く考えなければいいんですが…
ゴースト(生きてても死んでても)なのに、ドアの開閉必要あります?(笑)そもそも地面に立っていること自体不思議。それなのに本体から100m以上離れると見えない壁が出現し、先に進めないとかいうルールはあるんです。
他には、人間には触ろうとすると素通りするけど、物体には触れる。コスンタク(実体)が買ってきたコーヒーを霊体に渡すと、美味しそうに飲むけれど、それは物体の中の霊的な部分をいただいているってこと⁇と訳わからなくなりました(笑)物体が現実世界に残ったままなら納得ですが、消えちゃう仕組みもグズグズで…
しかもキムボムの中にピが入っている時には、時々ピの映像になるので、途中から見ている人はかなり苦しむだろうと思います(笑)
でもそんなことも含めて、全ては我らがアニキのソンドンイルが持って行ってしまいました!すごく素敵な役でした!

そういえば…チョイチョイ端役で登場するとんでもイケメンが、場違い過ぎて気になって調べた所、HALOというアイドルグループのキムジェヨンという男性でした。『100日の郎君様』のキムジェヨンではありません。
soopen

soopen