大和田仁

どうする家康の大和田仁のネタバレレビュー・内容・結末

どうする家康(2023年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一年通して見てこれだけ思い出せるシーンが多い大河も珍しい
とにかく最後まで画力が強かった

演出も美術もめちゃくちゃ派手
前半はポップすぎる感じもあったけど25話を境に一気にシリアスさが増してドラマに迫力が出てきた

俳優陣のアクも強く岡田信長、サイコムロ秀吉、清純お市と同じ顔でケバケバしく吠える茶々などクセの強い役が揃っていた。渋めの終盤でもドラマに鮮やかな印象があるのは北川景子の茶々の華々しさがかなりデカいと思う
そしてなにより松潤演じる主人公家康
翻弄されて嘆くばかりの前半、主導権を握り戦国の世を終わらせにいく後半と老若に加え性格的な切り換えもしっかり演じきっていた
特殊メイクをしても抑えきれない松潤の輝きを、老獪さの裏に隠された使命感と覚悟として見せる脚本が見事にフィット
段々ジャニーズ帝国が崩壊していく中、戦いをやめられない松潤と家康が重なった
家忠に戦を語るあの目、忘れられないよ。。。

築山殿を独自に解釈したことで新しい家康の英雄譚としてしっかり楽しめる見事な構成になっていたんだけど、前半のエピソードを少し減らして築山殿事件や家臣団周り、終盤をもう少し細かく描写してほしかった気持ちもある
いやしかし途中途中のよくわからんモブが活躍する話とかが今思えば味でもあるんだよな。。。とりあえずなんかにぎやかで画力強過ぎて楽しかったです。美術が素晴らしい。