ケレン味ってこういうことを言う?
「ケレン味たっぷり」のお手本のようなドラマだった。……やりすぎ?
毎度毎度チュ・ダンテにボコボコにされてるのに、3シーズン通しても金の延べ棒1本しかもらえず、あーなってこーなった秘書のイガグリくん。(古っ!)
病気の母のために、悪いことと解っていても滅私奉公するしかなかった君が見せた良心は忘れません。
それに比べてチョン・ソジンの、のび太くん!
君があの性悪女に仕える動機は何なの?!
イガグリくんは母親のシーンを作って貰ったのに、君の扱いは軽すぎました。
君の方が有能だったのに。流血度負け? 残念でした。
荒唐無稽も口止め料も隠し財産も、あれもこれも全部インフレしたシーズン3。
裏の世界では「あいつは豆腐屋」とか揶揄される人がいたみたいだけど、まさに豆腐屋の世界だった。
「一丁二丁(一兆二兆ww)」ww。オヤジギャグじゃなくてホントに。
そんなシーズン3だったけど、最終28話とその前27話には心を鷲づかみにされた。
最終的に残ってしまったウリウンビョラが、やっと母親の呪縛から解放されるシーンは良かった。
不覚にも涙が落ちそうになった。
最後も良かった。
大団円とは言わないけど、「ペントハウス」に限っては大団円と呼んでも良いかも、、と思っちゃった。
演出もおもしろくて、特に、鏡のような作用を持つモノ(光沢ある壁等)を使って画面を横に分割にして、悪巧みをするソジン等と同時に、それを写す壁に映し出される反転したソジン等、みたいな演出が随所にあって引っかかった。
何が引っかかったかと言うと、その意味するところ。
人間の持つ二面性を演出しているんだと思う、たぶん。こんなこと言ってるけど、本心はね……みたいな。
シーズン2あたりから増えたような。
ある朝、起き抜けの妻が言ってきたんです。
「チュ・ダンテの夢見ちゃったよ」
3週間ちょっとの「ペントハウス」は楽しかったけど、彼女にとってはある意味苦行だったかも。おもしろかったと言っていたけど。
このドラマにネタバレして文句を言っても意味ありません。
でも、ちょっとだけネタバレしてみます。未見の方は読まないで下さい。
ネタバレ
・ウンビョラが、ソジンがオ・ユニにつけたのと同じ場所に同じような傷を付けたのは、制作陣のメッセージだったのかな。因果応報的な。
それとは関係ないけど、法廷で首の真っ正面を刺したように見えたけど傷は左側とか、そんなの言い始めたらドラマは成立しませんよね。
・10兆ウォン小切手がどうなったか、最後まで触れられませんでしたね。
ペク・ジュンギがユニから贈られた本に挟まっていた小切手を見つけるけど、持ち去らなかった。
その後行方知れず。後始末くらいつけて欲しかったです。
・スリョンにソッキョンか実の娘と伝わったのは、発見されたオユニの手首端末の録音データという方法は見事だった。これぞミステリという感じ。
発見される経緯は置いておくとして。