このレビューはネタバレを含みます
ジニー、ハンター、マーカスの三角関係が好みだった。ハンターのストレートな愛情表現もキュンとしたし、ジニーとマーカスの、関係を持ったからこそ発生する特別な距離感が描かれてるのがよかった。
ハンターはジニーの悩みにどこか諦めるようなアドバイスをするのに対して、マーカスは友達の死という辛い過去があるせいか、アドバイスというよりはジニーに寄り添うところが印象に残った。
ハンターのジニーに対する思いは本物だと思うけど、少し子供っぽいと感じた。マーカスは寄り添うという点では大人びた印象だったけど、ジニーの感情が爆発した時には困惑していたりその場を離れたりしていて、完全に大人びているわけではないところがリアルだった。
ポールがジョージアに言ったどんな過去があっても驚かない、という言葉は、ありのままの相手を受け入れようとするポールの愛の深さに感動した。
これまでずっと嘘をつき偽り続けてきたジョージアにとってきっと救いではあっただろうけど、それ以上に抱えている闇が深すぎてそんなに簡単に上手くいかないところが辛かった。一度嘘をついてしまうとずっと嘘をつき続けて、それがクセになる怖さを感じた。