Elijah

IT’S A SIN 哀しみの天使たちのElijahのレビュー・感想・評価

IT’S A SIN 哀しみの天使たち(2021年製作のドラマ)
4.8
第1話。
冒頭数分で好きになる予感。
映像の撮り方自体が舞台そのままの1981年を想起させる。
自分が惹かれたキャラクターはウェールズ出身の真面目な青年コリン(カラム・スコット・ハウエルズ)。
主要5人の人生がどうなっていくのか覚悟しつつ見守りたい。
加え、ヘンリー役のニール・パトリック・ハリスがもの至極印象に残った。

第3話。
…絶句。
一番罹患しない人だと思っていたのに…その症状の恐ろしさと感染経路を知った時の衝撃が半端なかった。
家族や友人の差別なき対応と手厚い看護を受けられたことがせめてもの救い。

第5(最終)話。
少し急ぎ足だなと感じていたら、もともと全8話の構成が局側の意向で全5話になったと知る。
一番印象に残ったのはやはりコリンのエピソード。
(語弊が生じるかもしれないけれど)リッチー(オリー・アレクサンダー)は自業自得なところがあるのでコリンの顛末に衝撃を受けずにはいられなかった。
リッチーが帰郷した際に再会するヘテロの男性の態度が最後まで豹変することなく温かいことに胸が熱くなる。
ジル(リディア・ウエスト)が最初から最後まで彼らを献身的にサポートする姿も尊敬の念を抱かずにはいられなかった。
この時代、この題材の物語…新たな1本とめぐり逢えて良かった。

2021/09/12-2021/10/13
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