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大豆田とわ子と三人の元夫のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)
4.7
大豆田とわ子(松たか子)は、これまでに3回結婚して3回離婚した、いわゆる“バツ3"。
建設会社『しろくまハウジング』の社長に就任し、最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている。 ある日、社長就任と同時期に亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子は、パスワードが設定されていることに気付く。
どうやら、別れた夫のうちの誰かが設定したらしい。 唄はすぐに確認するよう促すが、面倒なことを避けたいとわ子は気が重い。
元夫のうち、今でも定期的に顔を合わせるのは3番目の夫・中村慎森(岡田将生)。とわ子の会社の顧問弁護士で、甘いマスクに似合わない、理屈っぽいひねくれ者だ。
2番目の夫はファッションカメラマンの佐藤鹿太郎(角田晃広)。業界では有名で腕もいいが、とにかく器が小さい。
そして最初の夫である八作は、会社を辞めてレストランのオーナー兼ギャルソンになっていた。
意を決し、一人ずつ元夫のもとを訪ねていくとわ子。一方、元夫たちは離婚してもなお、とわ子に対して何らかの思いを抱えているようで…。
とわ子のパスワード確認がきっかけとなり、互いに接点を持つことになる元夫たち。さらに、ひょんなことから集まった3人がとわ子をめぐって話し合いを始めることに…。そのとき、とわ子は…!?
「最高の離婚」の坂元裕二が、送るラブコメディドラマ。
3回離婚しながらも最良のパートナーと結婚することを諦めておらず、前社長から指名され社長になったものの作品としての出来を優先する設計士の社員と予算内に収まることを優先する経理部の対立の板挟みになったり、娘の交際相手のことや元夫が持ち込む面倒に振り回されながらも、母として1人の女として幸せになることを諦めない大豆田とわ子の奮闘を、何事も否定から入る慎森や器が小さい鹿太郎や人あたりの良い八作ととわ子のユーモラスな掛け合いは「最高の離婚」、母として1人の女として幸せを模索するとわ子や「自分の人生に恋愛はいらない」と1人の人生を選ぶとわ子の親友かごめ(市川実日子)や会社のためにとわ子に逆らう松村カレン(高橋メアリージュン)や勉強を口実に彼氏にこき使われていたり医者になることを諦めかけているとわ子の娘の唄など男社会の中でも幸せになることを模索してるヒロインたち女性の葛藤は「問題のあるレストラン」など、坂元裕二脚本のドラマの集大成的な要素を絡めて描き、離婚したり様々なトラブルにでくわしてもだからこそ出会えた人や家族や知った人やことがあるから幸せを模索することを諦めなくっていいかなと思える大人のラブコメディドラマ。
松たか子や市川実日子や高橋メアリージュンや石橋静河や瀧内公美や石橋菜津美や豊島花の女優陣、松田龍平や岡田将生など男性陣の演技のアンサンブル、毎回毎にリードボーカルが交代する主題歌のオシャレ感、最高でした♪
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