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大豆田とわ子と三人の元夫のじぇじぇじぇのレビュー・感想・評価

大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)
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こう思ってしまうのは私だけではないと思いますが、私の心に寄り添われすぎて、毎回涙を目に溜め、ティッシュ必須で鑑賞していました。

特に最終回の母の手紙から展開するシーンでは、随所にとわ子の孤独が感じられていた為、見ながら自分も胸がギュッとなっていました。
自分を産んだことで諦めざるを得なかった母の選択に、心寂しく思いながらも誰にもそれを言える訳でもなくいたとわ子の凝り固まった心を優しくほぐし諭して溶かしてくれたのが國村さんであるということ。

家族を愛すること、自由になりたかったこと、相反するように見えても、実際にそれが相反していたとしてもどちらも彼女の抱えていた気持ちであることに、私自身の心の底にある矛盾を抱えた様々な感情が救われるような気持ちになりました。

どの話にもこういった、人に話すわけでも無いと自分の中で知らない間に決めているけれど、そのままにして置くと苦しい。そんな自分の気持ちが繊細に映し出されていて、自分の中にあるいくつもの琴線がその度音を鳴らしていました。

風がふわりと吹き抜けるような日の夜長にみたい、一番好きなドラマです。