このレビューはネタバレを含みます
「はたし状」
緊迫感。すばらしい。おれ好みの筋。
最後は笑って終わるが、笑って終わりにできる内容でもないような。
強姦男を断罪できないのは世間体から?
「泥棒と若殿」
泣けてじ〜んとくるいい話。
おれだったら「泥棒は実は刺客だった」とか「警護役の腕利きざむらいだった」とかそういうオチにしてしまうだろう。
実際にそうなるのではと思って見てしまった心の汚さよ。
「晩秋」
もう号泣。
冒頭を少し見逃したのでどうしようかと思ったが
見てよかった。
美しい映像と、役者陣の演技のひとつひとつに感極まる。
原作は未読だが、おそらく同等かそれ以上の感動を
文章だけで描写しているのだろう。
小説家の文章力の凄まじさを想像するだけでさらに涙が流れる。
※2022.9追記
見逃していた部分も見た。
感動は変わらないが、別視点で見ると
わざと刺されると、娘は捕まってしまうだろうし
仮に悪人を殺したということで罪に問われなかったとしても
まっとうな人生は歩めなくなるだろうから
思慮深い人は選択しないのではと思った。
まぁ、その点まで考慮して
わざと自分の真意を立ち聞きさせて
双方の肩が軽くなるようにしたというのが
真相なのかもしれない。
「女は同じ物語 」
面白かった。おれごのみのコントテイスト。
ハッピーエンド。尻に敷かれる心地よさも描かれていていい感じ。
S2#1
「鳥刺しおくめ」4
痛快爽快で素敵な作品。
現実として考えると、「腕の立つ家来2人をなぜ待機させて置かなかったのか」という家老の不手際に腹が立つ。
創作として考えると、悪巧みを目撃したことを話したおくめが、家老の文鳥をわざと遅く届けたことがバレて怒られるというオチでもよかったのではと思った。
S2#2
「暗がりの乙松」5
すばらしい普遍的な完成度の作品。
ぜひとも志村けんに舞台等で演じてもらいたかった。
金を盗まれる家の父親役で。
大筋はまったく変えずに、志村けんのシーンだけは
大いにコント調で。
いつものコントのようで大いに笑いに包まれつつも
感動できる作品になっただろうと思うのだ。
笑いと感動は紙一重なのだと認識させられる作品。
S2#3「人情武士道」4
なんとも立派な夫。
このような人物になりたいと思う。
S2#4-5「牡丹花譜(前/後)」4
少女漫画の趣。
薙刀が得意な主人公が、その特技をクライマックスでいかんなく発揮して恋する青年を救うというスカッと展開だとばかり思って見ていたら、なんとも悲劇的な結末になり愕然。
泣いた。
S2#6「ゆうれい貸屋」
見逃し。
S2#7「半化け又平」4
スカッとして、笑えて、じわっと嬉し泣きできる快作。
能ある鷹が爪を隠す姿のカッコよさよ。
8m-10mの2mほど見逃し。目撃シーンがここにあったのか。
S2#8「松の花」4
一見するととてもいい話なのだが
ふと考えるとホラーでもある。
長年連れ添った自分の女房のことを
そこまで知らないものか。
真面目に真摯に生きている人が
まるで悪気なく
そこまで無関心になれるという恐怖。
そしてその無関心は現代社会にも数多く蔓延しているのだという恐怖。
S2#9,10「酔いどれ次郎八」4
前編で千久馬が自分がヘタレだったかのように話していたのは
実は嘘で、
酒浸りの次郎八が薩摩側に寝返って陥れられる寸前で
なんとか次郎八を剣で制して
任務を遂行しようとしたところ
次郎八の抵抗にあいなんとか脱出できたのだが
許嫁に本当のことを言ったら悲しむだろうから
自分がヘタレだったことにして
命を落としたであろう次郎八のことを美しく語っていたのだが
そこに次郎八が帰ってきて(問題を起こして薩摩から追放された)
後編では見苦しく自己弁護を行う次郎八に追い詰められた千久馬を見かねて
「はたし状」
緊迫感。すばらしい。おれ好みの筋。
最後は笑って終わるが、笑って終わりにできる内容でもないような。
強姦男を断罪できないのは世間体から?
「泥棒と若殿」
泣けてじ〜んとくるいい話。
おれだったら「泥棒は実は刺客だった」とか「警護役の腕利きざむらいだった」とかそういうオチにしてしまうだろう。
実際にそうなるのではと思って見てしまった心の汚さよ。
「晩秋」
もう号泣。
冒頭を少し見逃したのでどうしようかと思ったが
見てよかった。
美しい映像と、役者陣の演技のひとつひとつに感極まる。
原作は未読だが、おそらく同等かそれ以上の感動を
文章だけで描写しているのだろう。
小説家の文章力の凄まじさを想像するだけでさらに涙が流れる。
「女は同じ物語 」
面白かった。おれごのみのコントテイスト。
ハッピーエンド。尻に敷かれる心地よさも描かれていていい感じ。
S2#1
「鳥刺しおくめ」4
痛快爽快で素敵な作品。
現実として考えると、「腕の立つ家来2人をなぜ待機させて置かなかったのか」という家老の不手際に腹が立つ。
創作として考えると、悪巧みを目撃したことを話したおくめが、家老の文鳥をわざと遅く届けたことがバレて怒られるというオチでもよかったのではと思った。
S2#2
「暗がりの乙松」5
すばらしい普遍的な完成度の作品。
ぜひとも志村けんに舞台等で演じてもらいたかった。
金を盗まれる家の父親役で。
大筋はまったく変えずに、志村けんのシーンだけは
大いにコント調で。
いつものコントのようで大いに笑いに包まれつつも
感動できる作品になっただろうと思うのだ。
笑いと感動は紙一重なのだと認識させられる作品。
S2#3「人情武士道」4
なんとも立派な夫。
このような人物になりたいと思う。
S2#4-5「牡丹花譜(前/後)」4
少女漫画の趣。
薙刀が得意な主人公が、その特技をクライマックスでいかんなく発揮して恋する青年を救うというスカッと展開だとばかり思って見ていたら、なんとも悲劇的な結末になり愕然。
泣いた。
S2#6「ゆうれい貸屋」
見逃し。
S2#7「半化け又平」4
スカッとして、笑えて、じわっと嬉し泣きできる快作。
能ある鷹が爪を隠す姿のカッコよさよ。
8m-10mの2mほど見逃し。目撃シーンがここにあったのか。
S2#8「松の花」4
一見するととてもいい話なのだが
ふと考えるとホラーでもある。
長年連れ添った自分の女房のことを
そこまで知らないものか。
真面目に真摯に生きている人が
まるで悪気なく
そこまで無関心になれるという恐怖。
そしてその無関心は現代社会にも数多く蔓延しているのだという恐怖。
S2#9,10「酔いどれ次郎八」4
前編で千久馬が自分がヘタレだったかのように話していたのは
実は嘘で、
酒浸りの次郎八が薩摩側に寝返って陥れられる寸前で
なんとか次郎八を剣で制して
任務を遂行しようとしたところ
次郎八の抵抗にあい任務は失敗。
千久馬は次郎八らの包囲網を抜けてなんとか脱出できたのだが
許嫁に本当のことを言ったら悲しむだろうから
自分がヘタレだったことにして
命を落としたであろう次郎八のことを美しく語っていたのだが
そこに次郎八が帰ってきて(問題を起こして薩摩から追放された)
後編では見苦しく自己弁護を行う次郎八に追い詰められた千久馬を見かねて、
真実を悟った欣之助が真実を明らかにし、千久馬の汚名がそそがれる
という話だろう
と前編を見終わった後に予想したのだが
ぜんぜん違うベクトルの美しい話だった。
大真面目に考えれば
千久馬夫妻の本当の幸せは
次郎八とも友人付き合いが継続する
円満な生活だったのだろうと思うが、
結局は次郎八自身が
自分がそんな環境に置かれる暮らしが
耐え難かったということなのだろう。
とことん職務に真摯に取り組んでやり遂げた
次郎八の報われなさを思うとやり切れないが、
何もなさぬまま死んでいく人も多いわけだから
次郎八は恵まれているともいえるのかもしれない。