そのじつ

噂の女のそのじつのレビュー・感想・評価

噂の女(2018年製作のドラマ)
4.0
おもしろかった!好きです。
とある田舎町でみんなから「良くない噂話」で語られる女がいた。彼女を見ると男は欲望を感じ、女は眉をひそめる。彼女が交際していた相手が事故死をとげ、ますます彼女に関する噂はきな臭くなっていゆく。しかし当の本人は涼しい顔で成功者の階段を上り続け、周囲から好奇・羨望・嫉妬・欲望・疑惑・・あらゆる視線を向けられる。彼女の本当の顔は?男は本当に事故死だったのか?

奥田英朗原作とのことで興味を持って見た。
胡散臭く・下衆く・分かりやすい欲望芬々だけど、どこか間抜けで・分かりみのある、クライム(コメディ味もある)サスペンスだった。
主演の足立梨花が非常に役にハマっていて、「演じている感」をあまり感じなかった。それは脇のキャストも同じくで、ドラマ内で唯一真人間ぽい刑事を演じた中村俊輔の不自然さが際立っていて好対照。

ちっちゃい小ネタ(登場人物の名前をリングアナウンス?のように挿入したり。チンパーマンなどオリジナルデザインもクオリティ高い)が散りばめられていてクスッと笑える所好きだし、分かりやすくしょーもない生態をさらしまくる男たち、ねちっこくイヤ〜な性格の悪さを露呈してくる女たちも面白い。彼らのまったく悪びれていない姿いっそ清々しい。
#2の公団住宅にコネ入居しようと無理やり頼み込んでくる女性ツボった。メインストーリーとは関係ない#6が一番好きかも。人のいい建設会社の社長と呆れるほどアホな息子夫婦のエピソード、泣き笑い。

以下ネタバレ。
クライマックスは刑事(中村)と美幸(足立)の対決になっていくのだが、結局自分の信念を貫いたのはどちらだったのか?というと、美幸に軍配が上がる。その閉塞感の中で誰もが羨望の眼差しを向けてしまう美幸の生き方、あなたはどう思う?と問われるようなラスト、よかった。

「ほんとうのこと」はハッキリと提示されないままであったが、細かなエピソードをつなぐと、真実は自明である・・といった見せ方も良かった。「これが答えです!」と差し出されるより萌える。