このジャンルの話として致命的なことに、ルールが明確厳格ではなくパズル的なエンターテイメントに欠ける。かと言ってスリラーとしてもアクションとしてもぜんぜん物足りない。スッキリする解釈がいつか提示されるだろうと期待しても、ムダです。主役2人のファンのためにあるドラマでしょう。
そんな次第で、ラストはむしろ時間旅行を研究する教授に下った天啓…夢オチってことにする方が説得力はあり得たくらい。なので建築家に出逢うとしても記憶を共有する者じゃなく、思想をたまたま同じくする人物にとどめ、新しい物語の予感へ、でよかった。