鬼泣斎

ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきたの鬼泣斎のレビュー・感想・評価

3.5
最終盤どんどんメロドラマに堕して行ったのがとても残念。せっかく人間と「滅亡」とが契りを結ぶ、なんて破格の設定だったのになあ。人間の罪を背負わされるために勝手な人間の手で創造された存在、人はそれを「神(いたいけな女の子なんだ)」と呼ぶのだけれど、あの娘だけが切なかったね。
パク・ボヨンは久々だけれど相変わらずの凄み。台詞回しに表情、パク・ボヨンであってパク・ボヨンでなく、役の人物の了見になりきってるってやつだ。この迫力、40代の頃の柳家小三治…「鼠穴」や「千両みかん」がそうだったっけね。
でもってかわいいという大反則。遺影撮影のシーンなんか「8月のクリスマス」だよ。ここまでの導入はすごく良かったんだけど。
鬼泣斎

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