むぎ

前科者 -新米保護司・阿川佳代-のむぎのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

アマプラ入った記念一発目。映画の予習したくてサラっと電車で見始めたけど良い。

全体的には架純ちゃんが全く可愛くなくてめちゃくちゃ良い。ちゃんとダサいし、ダサいってのが動きとか服装だけじゃなくて、顔もほんとに全然可愛くない。ちゃんと鬱陶しくて面倒臭くてちゃんとダサい。良すぎる。

最終話の「保護司って何?どうせちょっと親切にして期間が終わったら次の人に乗り換えるんでしょ、本当の意味で寄り添ってはくれないでしょ」みたいなやつ、あぁぁ〜ってなった。その通りすぎる、私が前科者だったらそう思う。
このドラマは総じて「保護司って何?」問題を問うているような構成、ドラマではエピソードや人物面に重きを置かれてた印象だったので、映画でそれが明らかになるのかな?と思ったり思わなかったり。うっすら期待。

みどりちゃん編:前半からもう感動する。電車で泣くかと思った。家で見てたら声出てたと思う。
あとはやっぱ私ギャル好きだなぁ、感化された() この後電車の乗り換えクソ走ってしまったし動きが荒くなってしまった。アホ。
ビリギャルがそのまま石橋静河に乗り移ったって感じ。ギャルとかヤンキーって心の中に何か守りたいものがあったり、裏切りとか信念に人一倍繊細で敏感で、だからそれを守るために暴れるんだよな、、プラスでただのギャルじゃなくて「前科者」だから、その繊細さは何十倍にもなってると思う。だから架純ちゃんに「怯えてる」って言ったり、案外あっさり自分の弱みを打ち明けたり、根がいいギャルってほんと良い。

石川さん編:ストーリー的に割とありきたり?だけど短いドラマの中で選ばれる台詞とか描写がちゃんと心に来る。しっかり観てしっかり病んだ。
人間は傷つく経験があって初めて学ぶこともあって、幸せだけで生きてるとそれが後々何倍もの辛さになって降り掛かってくるのかなぁと思ったり。思い込みってこわいね。

たみこさん編:ちゃんと泣いた。25分ドラマでここまで濃くてわかりやすくて心にくるものできるんだな〜〜すごいな。
薬物に限らず、お客さんのキモ発言に乗っちゃったり、みどりちゃんに嫉妬したり、依存体質というか宗教体質というか。それを自分でも半分ぐらいは分かってて(だから収監されないと止められないと思ってる)、でもコントロールできないし、あまり詳しくは描かれなかったけどたぶん幼少期からそういう何かに依存しないと生きてこられなくて、自我がガチでなくなっちゃったタイプ、ちょっとそこは私と似ててすごく共感した。


あとはカメラワーク。あえて手で撮ってる(専門用語がわからない)、ドキュメンタリー感というかそばで見てるよ感というか、良い。
むぎ

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