甲神山亘

相棒 Season 3の甲神山亘のレビュー・感想・評価

相棒 Season 3(2004年製作のドラマ)
4.5
まず3エピソードに渡る「双頭の悪魔」シリーズでは亀山くん、美和子さん、鹿手袋さんの三角関係が描かれ、
木村佳乃さん演じる片山雛子が初登場ということもあり、彼女の恐ろしい魅力を存分に堪能することもできる濃密な内容。秘書の拳銃自殺シーンのインパクトの凄さといったらもう。
その他にも和泉監督が写真で使われたりと小ネタも盛りだくさん。

「女優」前後編で魅せる羽田美智子さんの美しさと魂こもる演技も必見。

「潜入捜査」もまたストーリーと脚本が見事で傑作。

後に亀山くんシリーズにて重要な役割を果たしていく岩下悠子さん初脚本の「薔薇と口紅」も相棒らしい作品で、

「トリック」などの脚本を務める林誠人さんが担当した
「書き直す女」は見事なミステリーと舞台劇、高畑淳子さんと中丸新将さんの味のある名演の効果も合わさったことで素晴らしい作品になっており、

そしてやはり「第三の男」「誘拐協奏曲」「殺しのピアノ」などライトな作品もあれば、
ずっしり重いテーマを扱っている「ありふれた殺人」「予告殺人」「警官殺し」「人間爆弾」などの力作を書き上げている櫻井武晴さん&砂本量さん脚本の素晴らしさの一部がちゃんと残されている。

ホームレス生活と容疑が残り成仏できない浅倉禄郎の存在にクローズアップした「大統領の陰謀」に、

セクシャルマイノリティに苦悩する尼僧の雀蓮さん、
そしてその母親蓮妙さんと瀬戸内米蔵の関係性、
幽霊の存在、
美和子さんをめぐる亀山くんと鹿手袋さんの男としての争いに決着がつくラスト

などメッセージ性と相棒らしさが溢れる最終回もまた今観ても印象的なエピソードで
全体として観れば右京さんと亀山くんの絆が強まっていってると思われる展開が多く、
キャラクターたちの関係性もここからどんどんストーリーに深みを与える無視できないポイントへと変化していく点を見ても、重要でよく考えられた完成度の高いシーズン。

同じみOPも本当にぴったりのメロディーで池頼広さんの作曲センスも凄まじい。