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五月の青春のしおりのネタバレレビュー・内容・結末

五月の青春(2021年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対辛いし悲しいじゃん…と思ってなかなか開封できなかった作品。
でもどうしても観たくなって、春に観るとしんどいだろうから
違う季節の今、観ました。
結論、辛かったけど観てよかった。

1980年と2021年の描写があるんだけど
最終話まで誰が41年後の登場人物かがわからない。
この描写が本当に凄くて、12話で分かった時に涙と鳥肌が止まらなかった。
1980年5月の光州は狂っていて、誰が死んでもおかしくない状況だったからこそ
2021年を生きる人の暮らしが
その人の人柄を表していて…。
それぞれ就いている職業が41年の歳月の重みを物語る。
1980年の光州で何を想い、感じたのか。
その生き様が、背負っているものの重さを表現していた。

たった41年前に、あんな狂った惨状が普通の人の幸せを奪っていったこと。
今なおその過去を背負いながら懸命に生きている人がいること。
5月が来る度に思い出します。
凄い作品を観た。
しばらく余韻が残り続ける。
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