このレビューはネタバレを含みます
陳情令にはまってからずっと、ずーっと見たかった。
同じく中華時代劇ブロマンス。
陳情令はいわゆる仙狭モノだが、こちらは武狭モノ（違ったらすみません）。
全３６話と短い（麻痺）！！！見やすいね！！！
今まで、陳情令・鎮魂・山河令と中華ブロマンスドラマ見てきましたが、
陳情令＞山河令＞鎮魂 の順番で好きです。陳情令が圧倒的すぎるんですが。
世間でブロマンス・ブロマンスとうるさいのでもう知己って言葉普及しよう…。知己って便利な言葉だね。
正直、ストーリー展開やお話の辻褄が合わないところや飲み込みずらい箇所も多少ある。特に終盤は本当に駆け足がすぎて、製作サイドに何かしらの問題とかカットしないといけないとかそういうことが垣間見えるくらい雑さ目立つ。
正直、最終回のあの終わり方はマジで納得できなくて声に出ちゃったよね「えー！！！！！」って。それは多分製作サイドも重々承知（色々な本当は必要なシーンもちゃんと撮ってたけどカットしたみたいなのを記事でみた）で、だからこそその後のアナザーエンドを作ってくれたんだと思う。いや、ほんとこのアナザーエンドなかったら発狂してた。
そういう意味では本当に陳情令って面白かったんだなと改めて感動した。
ただ、この山河令もベストオブ中華ブロマンス陳情令と比べるから分が悪いわけで、普通に面白かったです。上記に書いた終盤あたりまでは本当に楽しくどういう展開になるのか、寿命が決められた主人公に対してどう立ち向かっていくのか、瑠璃甲や武庫の秘密や、温客⾏の正体がバレるのかどうかみたいな興味の惹かれる要素はたくさんあるのでめっちゃ面白いし先行きを楽しみにしながら３６話見ることができました。
でも、何よりもよかったのは何より主役二人のイチャイチャ具合ですね。”ブロマンス”というくくりを超えてるんじゃないかと思う描写が何度かあります。検閲通ってこれか！すごい！って感心しました。
陳情令よりイチャイチャ度は高いと思います。
簪を送るシーンがあるのですが、簪を送るのは求婚を意味するんですってとか！セリフは変わってるけど口パクでは違うこといってたりとかはあるあるみたいですね。
だからより一層ブロマンス感、イチャイチャ感が好きな人はこちらおすすめです。
だって、お話が分からなくてもこいつらがイチャイチャしてるシーンが１話に１回は絶対あるからそれだけで見てられます。
あと普通に主演二人の顔が良い、可愛いチャーミング。もちろん主演二人だけではないですが、やっぱり思い入れが入っちゃいますね。
また戦うシーンも多く、ひらひらと衣装を羽ばたかせながら舞うシーンは私は好きです。刀も阿絮の特殊なやわらかい刀と、老温は刀ではなく扇で戦うという雅なところも好きです。
衣装も好きです。いろいろ衣装替えが多々行われますが、青い衣装から赤い衣装、肌着姿や冬仕様など様々で衣装変わるたびにいいなと思いました。特にお正月の時の衣装はめっちゃ可愛い。
また、少なくはありますが上半身裸のシーンがあるのが新鮮（陳情令では露出がマジでなかったから）。老温の入力シーンはまじか！って思いましたしかも２回！
やたら漢詩が出てくるのですが、日本人の私には不利でしたね。出てきても全然わからないので…。
人間関係は結構ややこしかった。いや、中華ドラマあるあるなのですが、五湖盟+天窗+毒蠍+いろいろいろいろいろいろ なので全然わかってない部分がいまだにたくさんあると思います。でも、なんとなーくメインの人たちだけでもわかっていると見れます。
あとしんどいしんどい聞いていた割にあんまりしんどくなかった。３５話までは。いや、３５話しんどいのはわかるんですが、急展開すぎてこう傷を負うほどではないというか、次最終回だし…。
陳情令ではしんどいからの盛り返しでの最終回だったのでね。陳情令がしんどいっていう人はこっちのほうが気楽に見れるかも。
次はキャラ事の感想を…。
・周⼦舒/周絮/阿絮
キャラクターも相まってか顔が良い…。結構とっつきにくいというか、ぶっきらぼうな感じもあるが、心許したもの似たいしては甘えたり冗談言ったりするのがほんとまーじで超超超かわいいんだ！！！！！服装もひらひらと淡い色合いのものが多くてかわいい。普段割ときりっと構えているのに、ふいに首傾げたりしちゃうのずるい！！！！
アル中（陳情令の主人公もアル中だった）。
あと、演じた俳優さんが現在、中国の芸能界から事実上追放されており（しかも理由が納得しずらい）めちゃくちゃ悲しくなりました。
・温客⾏
最初ずっとニヤニヤして阿絮に付きまとっていたガチストーカーで、なんか気づいたら知己になっててあれれ？とか思っちゃった。でもいいんだ、こいつらが知己になってからが本番だから！！！！！お金持ちお兄ちゃん。肩甲骨オタク。
実は鬼谷の谷主ってことも知ってた。刀をほぼほぼ使わず扇で戦うの結構珍しいんじゃないかな。
子供っぽく、なんだかんだ阿絮と相性がいいなと思います。
・顧湘
しゅき…。可愛い。演じてる女優さんが「少年の君」のいじめっ子・ウェンライと同じですね。
最初出てきたときは口うるさい小娘だなくらいにしか思ってなかったんですが、見れば見るほどかわいい・チャーミング。顔はもちろん可愛いのですが、それ以上に仕草や温客⾏に対する態度やうじうじしないはっきり言う物言いなどがほんと大好きです。
陳情令の女性キャラにはいなかったタイプですが、めっちゃ好きになりました。温客⾏がかわいがるのもめっちゃわかります。
だからこそ、３５話がめっちゃ悲しかったんですが。
・張成嶺
周⼦舒の弟子枠。最初のほうは一族皆殺しされたりしてて、かわいそうだったし五湖盟の中でいろいろすったもんだあったり、毒蠍に拉致されたり、うじうじめそめそが多くて、しかも私のタイプの顔じゃなかったのもあってあんまり好きじゃなかったですが、周⼦舒・温客⾏と一緒に四季山荘にいったあたりからはまぁ可愛く見えるようになりました。
ただ、成嶺に温客⾏が鬼谷の谷主って打ち明けるシーンはカットしちゃだめだろ～～～
・曹蔚寧
序盤、陳情令的な考えをしていたころはこいつが黒幕だとおもっていたんですがそうじゃなかった。普通にいい子だった。
・蠍王
いや、序盤と終盤で一番印象ががらりと変わったキャラクターです。
人気がある理由がわかりました。
付き合う男の見る目がない、メンヘラちゃんって感じ。
みんなやめとけって言ってるし、自分でも相手がくず男で自分のことを裏切るとわかっていても離れらないって感じでめっちゃ面白い。
毒蠍という暗殺集団のボスという圧倒的に強オーラ出しまくっていたのに、義父に対しての愛がえぐすぎる。
部下の前では凜然として、頭いい、デキるボスって感じなのに、義父の前では甘々で義父の口車の丸め込まれちゃうそのギャップがほんと面白い。
ここまで面白くしたし、最終的にこいつがラスボスなはずだったのに、雪崩で全部終わりにしちゃうのはあまりにもあっけなくて残念でした。
・葉白衣
作中最強キャラ。歳を取らず推定100歳以上、本編でもわりと異色な存在。温客行と言い合いするのがお約束で鬼谷と敵対しちゃうのか〜って感じだったけど、なんやかんやいい人。ドラえもん的立ち位置で主人公たちを終盤導いてくれる。こいつの過去とかも匂わせてくるんで気になる。
好きなシーンはまーじでいろいろある。
６話の阿絮顔バレからの水の掛け合い、阿絮のしーっとやる仕草のある二人の月見シーン、老温が阿絮が奪還するときの登場シーン（さすがにかっこよすぎる）、お正月のシーンもめっちゃ好きですね。他１こ１こあげるとまじできりがないですが、やっぱり一番好きなのは１２話の昼間に二人でお酒を飲みながらお互いの名前「阿絮」「老温」を３回ずつ呼び合うシーンですね。あのシーンはほんとすべてが完璧というか、あの阿絮のはだけた上着も相まってエロ！！！！！！なんだろ、ほんとこのままこれが続けばいいのにって１００回思った。
とにかく面白かった。なんだかんだいいつつ、見て大変良かった面白かった。やっぱり中華ブロマンスが最強ですわ…
